「シェイプ・オブ・ウォーター」を観ました。
政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、
研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。
イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。
幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、
“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。
そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。
(映画.comより引用)
引用しておいて何ですけどイライザが声出せないのはトラウマじゃなくて声帯を怪我してるからですよ、映画.comさんさては観ずに書いた?かなり重要なところなんだけどなぁ…
ともあれ今作は心を打たれ、感動しました。
とてもファンタジックなおとぎ話で、神秘的に恋愛が描かれています。
そうかと思えばエロも下ネタもあるし、グロテスクなシーンもあるし、差別問題もあったり、歴史的時代背景もあるし
要素詰め込みすぎですね。
ギレルモ・デルトロ監督の作品は不思議な雰囲気が強いんですよね。衝撃的でもあります。
主人公イライザを演じるのはパディントンのブラウン夫人でお馴染みのサリー・ホーキンス。
「若いわけでもなければ特別に綺麗なわけでもないけど彼女にしかこの演技は出来なかった」
といろんな人が言っていますね。
イライザは言葉が喋れないだけでなく、原作では発達障害のようです。おっとりしていておっちょこちょいな可愛らしい人柄です。
魚人が初めて覚えたコミュニケーションが手話なので、イライザが言葉を喋れないことには気づく由もありません。自分を特別視することのない魚人にイライザは惹かれていきます。
イライザの仲良しの同僚を演じるのはオクタヴィア・スペンサー。ドリームやgiftedにも出演していました。さっぱりとした強い役が似合いますね。
もう何よりも、結末がすごいとそう感じますね。
監督が伝えたかった事とかメッセージ性とかもうどうでもよくなってしまうくらいこの作品の存在感と美しさに打ちのめされました。
心に残る一作です。
アカデミー賞13部門ノミネートと世界的に評価されている今作、どうも好き嫌い別れるみたいです。何をもって別れるのか分からないのでまずはご覧に入れて欲しいと思います。