人間の善悪とは何か?という仰々しい帯がついているのだけれど、そんな難しいことは考えずにすーっと読める小説。

「いじめる人間といじめられる人間」が存在するのは人間もまた動物だからしょうがない訳で、いじめられてしまう主人公の言い分といじめる二ノ宮や百瀬の言い分もまた理にかなっている。


善悪、というより果たして人間ってなぜ生きてるんだろう?って哲学的な気分にさせてくれる小説。

村上春樹って「1Q84」のヒットで最近改めて見直されているけれど、孤独な男が主人公な小説が多い。

この「沈黙」に出てくる主人公もそう。

学校のなかのグループ関係からなんとなくつま弾きにされた主人公は、ボクシングというスポーツに生き甲斐を見いだしていくのだが......


学校の中での人間関係、つまり個々人の力関係は狭い学校という閉鎖的な空間ではかなり重要なもの。

そこからはじき出されている人、おすすめ。

沈黙 (集団読書テキスト (第2期B112))/村上 春樹

¥193
Amazon.co.jp