ブレッド&バター / バーベキュー
Barbecue(紙ジャケット仕様) 1974年9月オリジナル発売 1. 魔術 2. ピンク・シャドウ 3. 愛の歌 4. 飛行室 5. うつろな安息日 6. アフター・ザ・バーベキュー{ゲット・トゥゲザー} 7. 地下鉄 8. 夕暮れ(つらい夜) 9. 子豚と××× 10. メモリー 11. 朝の陽 12. ピンク・シャドウ(シングルMIX) Amazonで詳しく見る |
切ない系美メロと美しい声を併せ持つ色褪せる事のない都会派フォークデュオ、ブレッド&バターの3rdアルバム。
色褪せないからポップスなのかポップスだから色褪せないのか?という不毛な議論は置いといて、
全てを超越したレベルで今もなお輝きを忘れていない。細野晴臣、鈴木茂、林立夫、小原礼、山本潤子といった
豪華ミュージシャンが参加している事が関係しているのかも知れないが、まあこれも一旦置いておこう。
そうなると後に山下達郎がカヴァーをした名曲「ピンク・シャドウ」が収録されている事も、
まあまあ一旦置いておこうと言う事になる。
つまりバーベキューというタイトル通り、
このアルバムの根源に見え隠れするカレッジ青春のハイでワイワイな部分やラヴな部分、
はたまた切ない部分などは、時代に関係なく一貫しているという事なのだ、と思うのである。
歌詞の世界にある青春描写はザックリ言ってしまえばありきたりofありきたりな繰り返しなのだが、
不思議とすんなり染みこんで来ちゃうのは、
様々なジャンルに精通した“コク”や“まろみ”が満遍なく含まれているからなのではないか、と。
人間とは常に変化というものを強制するが、
人々の心の中に保存されている「美の面影」は当分永遠でありたいものだ。