どりぃむスイッチはNPO法人になりました。
NPO法人になったので、
名刺も作り替えました。

ところがNPO法人というものの、
世間一般のイメージというのが
偏っていたりするのを感じます。

「エヌピーオー?そういえば不正なことをやっていたのがいたなぁ」

NPOであろうと、会社であろうと、不正をするところもあれば、
真面目に仕事しているところもあります。
なのに会社であれば不正をしている会社があっても、
会社というカテゴリーに対して特定のイメージを持つことはありません。

それは会社というものが
いろいろあると世間で認知されているからで、
NPOという言葉は馴染みが薄いので、
NPOが一括りにされてしまっているのでしょう。

人は言葉で世界を認知し、
言葉で了解しながら関わりをもっている。
言葉とは、時に難儀なものです。

例えば「大人」という言葉もそうです。
大人とは、何をもって大人というのでしょう?

Wikiペディアには、こう書かれています。
”大人(おとな、英: adult、アダルト)とは、子供に対して、成人した人を意味する。さらには、精神構造が熟成していて目先の感情よりも理性的な判断を優先する人、もしくは自立的に行動し自身の行動に責任の持てる人の事を指す場合もある。”

一方「成年」を見るとこう書かれています。
”日本では、民法第4条の「年齢二十歳をもって、成年とする。」という規定に基づき、20歳以上の者を成年者としている。”

一般的に”大人”いうと、年齢で区別すると思うのですが、年齢は成年になっていても”精神構造が成熟していて、理性的な判断ができ、自立的に行動し自身の行動に責任の持てる人”には少し当てはまらないとしたら、一般的な人が持っている大人という概念からすると・・・

では逆に、今自分が大人だと思っている人は、いつから大人らしさを身につけたのでしょうか?

20歳になったら、いきなり大人になったという人はいないと思います。
「今日から大人の仲間入りだな!」と言われて、私はこそばゆかったのを覚えています。

大人になるまでには、社会に出て、沢山叱られたり、ビックリしたりしながら、反省し「明日は頑張ろう!」と気を取り直す日々を過ごしてきたと思います。
自分の中では、大人らしくなったと感じたのは30歳頃になってからでしょうか。

それまでに多くの経験しながら、自分の中にいろいろな概念を取り入れて、世間の常識とすりあわせてきたようにも思います。

昨日はまた別な場面で厳しいお言葉もいただきました。

無料でいろいろなスキルアップ講座をやっていることについても、甘いというご批判があったりします。自分の為になることに対価を支払うのは当然だろうという考え方もあります。
その内、運営上の問題もありますので部分的に有償化させて頂きますが、私は無料の部分も残したいと思っています。

私たちNPO法人は、社会の問題を解決したいという使命を元に設立しています。
ですから必要経費としての有償化はしますが、利益を出すための有償化はしません。

どりぃむスイッチが解決したい社会の問題は、主に次のとおりです。
・仕事に就けない若者の就労へ向けたステップアップ支援
・自立的な生活を送るためのキャリアアップ支援
・そこへ向けての社会参加スタート支援
・学習支援

付随してキャリア教育というものも、やっていければと思いますし、家族支援も必要だと強く感じています。

人は育つ環境を選べません。
その中で培われたものを人は常識だと思っています。
それが世間の常識と違っていたとしても、それは本人だけの責任だけでしょうか?

困っているのは本人です。
失われた経験も時間も戻ってきません。
傷ついた心も、完全に元に戻すことはできません。

それでも、変えられるのは未来だけです。

何があっても歩み続けること。
尊敬する方の言葉を借りれば
「当たって砕けて、また前進」
その強さを少しずつ身につけることも、
一緒にやっていければよいなと思います。

私のやり方や考え方は甘いと思われる人もおられるでしょう。
しかし、問題は結果だと思っています。

一人でも多く、前に進むことができて、
少しずつ大人になって社会の一員として
しっかりと育ってくれること。

少し時間はかかるかもしれませんが、
NPO法人どりぃむスイッチはその使命を果たすため、
一歩いっぽ進んでいければと思います。