1年以上ぶりのアメブロです。このブログは個人的に書いてきたものですが、今も時々読んでくださる方がおられるようなので、更新がなかなか出来ない状態ですがそのまま残しています。
更新ができていない理由は、単純に忙しいからというのもありますが、守秘義務のある相談業務を行っているので、書く内容に慎重になっているというのもあります。そして法人を運営しているという立場もあり、以前のように自由に思ったことを書くということに少し難しさを感じています。
そんな中、広島で研修がありました。毎年広島県主催で行われるユースアドバイザー養成講座に参加してきたのですが、今回は法人運営する立場での研修で、私にとっては念願の研修でした。講師の先生はドーナツトークの田中さんでしたが、法人のミッションには賞味期限があり刷新する必要があることと、情報発信することの大切さに気付かせて頂きました。「代表はしっかり情報発信してください」と言われ、ブログやWebサイトの更新が出来ていないことを振り返りました。もちろん、相談にいらっしゃっている方々のことは守秘義務があるので絶対に書けませんが、私個人が考えていることや、法人としての活動は、出来るだけ情報発信していきたいと思います。
最近は、いろいろな研修が立て続けにあり、東京では相談業務スキル向上研修に参加してきました。相談現場の責任者が集まり、非常に密度の濃い内容で、先生とも近い距離でお話しすることができました。そこでも、自分のミッションというものについて考える機会を頂きました。
私の持っている資格はキャリアカウンセラー(CDA)で、正式には、国家資格になった「キャリアコンサルタント」というものになります。けれど私は「キャリアカウンセラー」という言葉に惹かれています。実際の相談業務の現場でも、コンサルタントを行っているというより、カウンセリングという方がしっくりくるような場面が多々あるからです。そしてそれを継続するためには、自己研鑽が必須であり、沢山の引き出しを増やしていく必要があります。その増やしたい引き出しの1つが心理学的視点です。
そう感じるようになってから、どうやって心理学を学ぶか考えていたのですが、仕事柄よくお会いする臨床心理士の先生方とお話ししている内に通信制大学で学び臨床心理士を目指すということに気持ちが固まりました。帰宅するのが10時を超えることも多く、今年は入院ということも経験したので、新しい学びを始めることを周囲に心配されましたが、結果的には賛成してもらい、毎日1~2時間テキストを読みながら学ぶことが日課になっています。
先日読んだ、カウンセリング序説というのも非常に奥深い世界で、「聴く」「傾聴」と一口に言っても、単純な話ではないことを改めて深く感じました。言葉は表面的なものに過ぎないこともあり、自分のありようや心の動きも含めて多くの視点を持ち、注意を払いながらクライエントさんの心の声を聴かせて頂くというのは非常に難しいことだと感じています。
私のミッションは、社会参加に困難を抱えている若年者が自律的に自分らしい人生を歩めるためのお手伝いを相談業務を通して行うことだと思っています。ただ、相談だけではどうしても難しい部分もあるので、法人としては、ピア・サポートのための居場所提供や、PCスキルアップやグループワーク等の勉強会、社会や企業へつなぐためのソーシャルワーク、家族の力を高めるための家族会等も行っています。
また、相談を中心にしていますが、伴走型支援の大切さも感じていますので、どちらかというと現場である企業さんや別の領域の相談窓口に同行することも多い方だと思います。ただ、“何でもしてあげる”のはクライエントさんの力を削ぐ可能性もあります。現場主義を大切にしたい気持ちは今も変わりませんが、沢山の視点を持ち、「今ここから」をどう歩んでいくのか、私の依って立つ理論、キャリアカウンセリング理論を基盤に、『経験代謝』が促進されるような相談をベースにして、クライエントさんと一緒に考えていきたいと思っています。
若者が笑顔を見せてくれた時、新しい資格が取れた時、仕事で頑張っている様子を話に来てくれた時、私にとってはかけがえのない喜びを感じる瞬間です。そこに一緒に居られることが幸せです。それは、Job(対価のある仕事)というより私にとってはWork(ライフワーク)でもあり、学び続けることもその一環だと思っています。いつか、臨床心理士としてセラピーもできるキャリアカウンセラーになれるよう、これからも自己研鑽を重ねていきたいと思っています。