何人かの保護者の方に最近お会いしたので、
お役に立てば・・・と、こんなテーマで書いています。

最近学んでいるカウンセリング理論を織り交ぜて書いてみたいと思います。

最初に必要なのは信頼関係です。
親子で何でも話せるような信頼関係が出来ているでしょうか?

子どもさんが本音を話してくれない場合、
それは親の方が受入れる体制が整っていないと思ってください。
「話してほしい」と言うだけではダメです。
(※自分の反省を含めて書いています。)

子どもは、もしこんなことを話すとこう言うだろうと
ある程度親の反応を予測しています。
期待通りの対応をしてもらえないことを知っている子は
本当の事を話しません。

こんな場合は、第三者に入ってもらう方が効果的かもしれません。
コーチングやカウンセリングをしている方で信頼できる人がいれば、
新たな信頼関係を作ってもらうことが出来るかもしれません。

信頼関係の構築を専門用語で「ラポールの構築」と言います。
最初に必要なのはそれです。

そして、次に傾聴です。
相手の立場に立ってしっかりと聞いてあげることです。

お子さんは一生懸命話そうとしています。
ちゃんと真剣に相槌を打って
もっと話そうと思えるように励ましてください。

相槌の打ち方、そして問いかけ方で、
話すという行為は大きな効果をもたらします。

次に必要なのは聞く技術です。
会話の中で次のような点に気をつけて下さい。

話を聞きながら、
お子さんが訴えていることは何か?
「つまり、こういうことかな? ・・・・」
と、要点をまとめて返してあげて下さい。

この時、自分の価値観で要点を歪めないよう注意して下さい。

話をまとめながら聞いていく時に、
一番気を配って欲しいのは”気持ちと理由”です。

事実があって、それに対して自分が感じた気持ちがあります。
なぜ、そう感じたのか?なぜそう思ったのか?

ここが最も重要です。
聞きながら掘り下げていくのはそこです。
○○ということがあって、××と思った自分がいる。
いつからそう思うようになったのか?
何故?どうして自分はそう思うのか?

例えば、言いたいことが言えない自分。
なぜ言えないのか?いつから言えなくなったのか?
どうして言えないと思うのか?

相手に嫌われると思うから言えないのか?
言うことが悪いことだと教えられたから言えないと思うのか?
言うと何かが起こると思うから言えないのか?

聞き方によって語られる内容は違ってきます。
聞き方は技術です。

問いかけによって、どう答えようか考えるでしょう。
『そうだ・・・自分は××と思った。なぜだろう?いつからだろう?』
そして思い出すかもしれません。
『あの時こんなことがあったからだ』
それが自問自答、自分探しです。

自分の価値観を知る。自分の中の自分を知る。
自己理解を深めるんです。
理由が分かったら、じゃあどうするのか?を自分で決めて行動します。
または行動が出来るように目標を立てます。

これらが上手くいかない時に専門家の力を借りるんです。
カウンセリングなどは、そういった目的で行います。
本当に力のあるカウンセラーは聞く技術が凄いです。

どこに行ったらそんなカウンセラーに出会えるのか?
私としては、情報収集をしていき、
スーパーバイザーと沢山つながりを作っていきたいと思っています。