最近、このような問いかけを頂きました。
「中村さんが、何をしたいのか分からない。
一体何を目的に何を目指しているのか?」
私は、一人一人の幸せを実現したいと答えました。
「それはどういう意味なのですか?」
幸せは一人一人違うと思います。
と答えました。
「では、一人一人に応じて全てに対応していくのですか?」
いいえ。
と私は答えました。
人には、今、出来ることと出来ないことがあります。
今私に・・・正確に言えば、どりぃむスイッチに出来ることには限界があります。
だから、私たちに出来ることと
相談に来られた方が目指す方向性が一致した場合、
それを応援することが可能になると思います。
私が何をしたいと思っているのか?
支援したいのか?稼ぎたいのか?
その問いには、私はこう答えました。
支援を継続していくためには運営が成り立つ必要があります。
そのために必要な分は稼ぎたいと思います。
だから、支援と稼ぎの両立を目指しています。
”何のためにそれをしたいのか?”
それは、子どものためです。
私は子どもに対して非常に申し訳ないことをしたと思っています。
離婚したことも含めて、ですが、
それよりも彼の成長を促進する対応が出来たのではないかという後悔です。
子どもはいろいろな問題を抱えていたかもしれませんが、
私が賢い親だったら、もっと何か出来ていたのではないかと思います。
子どもが幼いときに戻れるなら・・・
そう何度思ったかしれません。
子どもと死んだ方がマシなのではと思い詰めたこともあります。
子どもにとっては全くいい迷惑な話ですが。
私は特別に何かなければ、子どもより先にこの世を去ります。
とても子どものことが心配です。
生活保護があるから大丈夫よ!という人もいます。
しかし、人によっては、それすらも自分から訴えることが出来ず、
誰にも気付かれないまま孤独死することだってあります。
こんな話は私にはとても人ごととは思えません。
支援先や相談先をあたってみましたが、
私が求めているような、解決策や支援先は見つかりませんでした。
あっという間に月日が過ぎる・・・
そんな焦りがとても強かったと思います。
何かしなくては!
行き当たりばったりの決断だったかもしれませんが、
とにかく何とかしたい!答えが見つけたい!
その一心だったと思います。
いろいろな講演を聞いたり、本を読んだり、ネットで調べたりする内に、
こうした問題を親子だけで解決するのは難しく、
第三者の力は重要なのだと知りました。
確かに、親の言葉は素直に聞けないということもあります。
それまでの親子の関係性なども絡んでくるかもしれません。
そこで、子ども一人を何とかしようとするより、
皆まとめて何とかしようとする方が近道なのではないか?
そんな考えに至りました。
皆にとってより良い支援先が無いなら、
自分で作っちゃえ!
仲間が一緒なら子どもも自発的に動くのではないか?
そう思ったんです。
私は元々プログラミング等を仕事にしていました。
在宅で仕事をすることが出来れば、
雇用されなくても生きていけるんじゃないか?
そこに可能性を求めました。
結果、そこに賛同してくれる人が参加してくれて、
どりぃむスイッチの活動はスタートしました。
けれども期待と違ったのは、
子どもはそこに賛同せずそっぽを向いてしまったことです。
子どもが毎日行きたいと思うような場所を自分で作る。
その思惑は見事に外れてしまいました。
けれど毎日来てくれる子のことを何とかしたい!
その思いは純粋にありました。
そこから子どものことは二の次になり、
どりぃむスイッチの運営のことや
相談に来て下さる方の一人一人の問題解決に
心を砕くようになりました。
子どものためにとやり始めたことなのに・・・
自分の中にジレンマが強くなっていたと思います。
ある日爆発して大げんかしてしまいました。
子どもは一晩帰ってきませんでした。
初めてのことでした。
夜中、車で福山の街中を探して回りました。
警察にも行って届けを出しました。
生きた心地はしませんでした。
寒い季節のことでした。
朝になって、子どもは帰ってきました。
どれだけホッとしたかしれません。
何処にいたのか?
後になって聞きましたが、公園で猫を抱いていたそうです。
お金は少し持っていたようですが、
ネットカフェに行くとか・・・そんなことは思いつかなかったようです。
私の息子はそんな子です。
とても優しい心を持っていますし、真面目です。
頑張りきれない弱さはありますが、悪い子ではありません。
幼い反面、物事をとても的確に捉える面もあります。
この子が将来自立するために、何を糧として生きていくのか?
その答えはまだ見つかっていません。
けれど最近、どりぃむスイッチの今後の活動に必要だと思い
資格取得を目指しているキャリアカウンセリングの勉強の中で、
子どもへの関わり方が分かってきました。
先の一件以来、私は子どもに
どりぃむスイッチへ一緒に行くことを強制するのを止めました。
彼の今のステージと、どりぃむスイッチの今の状況では、
毎日活動に参加することは難しいのです。
でも、自助会の時などは気が向くと来たりします。
4月から編入した通信制の高校へも通っています。
二度休みたいと言ったことがありますが、
私は自分の対応を、冷静に対処出来たと自己評価しています。
子どもが何故休みたいのかキチンと聞きながら、
自問自答が進むような・・・
自己概念の成長につながるような働きかけをし、
今後につながるような対応が出来たと思います。
自分のことを自分で評価したり決めたりしながら、
主体的に、自律的に、わずかずつでも成長しながら人生を歩んでいくこと。
それが自立への歩みなのだと思います。
いつか、彼がもう少し成長し、
自分の将来に向けて何かしようと思った時、
どりぃむスイッチがその一助を担えるかもしれないし
そうでないかもしれません。
けれど、私が今の活動を一生懸命する中で得てきたものは、
彼の成長に少しは役立っていると感じています。
昨年の10月からの活動を振り返ってみると、
嬉しいことも沢山ありました。
アルバイトなど仕事を始めた方も数名おられます。
久しぶりに元気な顔を見せてくれて、
仕事を始めて良かったと笑顔で話してくれたりします。
どりぃむスイッチがステップアップに何らかの形で少しでも役立てたなら、
こんなに嬉しいことはありません。
けれどまだ充分に幸せとは言い切れない方もおられます。
早く何とかしたい!!
今、一番私の中に強くある思いはそれです。
そのため、今は中間的就労という形を早く整えて、
皆が少しでも稼げるようにしよう!という部分を中心に進めています。
皆が活動内容に賛同し集ってくれているのに、
このままでは活動が停滞してしまいかねないからです。
ずっとどこからも収入が入らなければ
どんなに頑張っても運営は継続出来ません。
収益を上げて運営が継続出来る形を整えるのと同時に、
やっぱり続けていきたいのは
毎日家から出て通える居場所づくり。
同時進行は無理かな・・・と半ばあきらめかけていましたが、
このブログの最初に書いた問いかけをくれた方が
知恵を出して下さいました。
ただのフリースペースは参加しずらい、どうすれば良いか?
何か良い活動内容はないか?
その話の流れで私は次のような発言をしました。
「ずっとやりたいと思っていたんだけど、
地域の支援先の情報を検索できるようなサイトを作りたいんだよね。
どこに相談に行ったら良いか分からないし、
どこがどんなことをやっているかも良く分からないと思う。
フリースペースのような場所まで網羅したサイトが欲しいよね。
だから支援先を訪問してOKなところから掲載させてもらったら・・・」
そんな私の言葉を捉え、それをフリースペースに来てくれた人と
一緒にやったらどうか?という提案をしてくれました。
将来につながる何かがしたいという人にとって、
訪問先に電話をしたり、実際に訪問したり、
その為に練習をしたりするのはとても意味があるのではないか?
また、その準備のために資料作りをしたり、
意見を出し合ったりする作業的なものがあれば、
人との関わり方が良く分からないという方も
自然に活動に参加しながらコミュニケーションが
取れるようになるのではないか?ということです。
確かにその通りだなと思います。
その人の今の状況によって、
何を求めているのか・・・どんなことをしたいのかが違うので、
参加のしかたは違ってくるかもしれません。
けれど、一つ決まったものがある方が、
自分で参加方法や関わり方を決められるので楽だというのはあると思います。
そしてどりぃむスイッチの存在意義も増えると思います。
なぜ、どのような人のために、
どりぃむスイッチはあって・・・
何のために、何を実現していくのか?
こうした問いかけをして下さる方がいるからこそ、
振り返りや自問自答が進み、
どりぃむスイッチが成長していくことにつながる。
こうしたいろいろな問いかけに答えることは、
組織にも自分自身にも大きな糧になるのだと思います。
「中村さんが、何をしたいのか分からない。
一体何を目的に何を目指しているのか?」
私は、一人一人の幸せを実現したいと答えました。
「それはどういう意味なのですか?」
幸せは一人一人違うと思います。
と答えました。
「では、一人一人に応じて全てに対応していくのですか?」
いいえ。
と私は答えました。
人には、今、出来ることと出来ないことがあります。
今私に・・・正確に言えば、どりぃむスイッチに出来ることには限界があります。
だから、私たちに出来ることと
相談に来られた方が目指す方向性が一致した場合、
それを応援することが可能になると思います。
私が何をしたいと思っているのか?
支援したいのか?稼ぎたいのか?
その問いには、私はこう答えました。
支援を継続していくためには運営が成り立つ必要があります。
そのために必要な分は稼ぎたいと思います。
だから、支援と稼ぎの両立を目指しています。
”何のためにそれをしたいのか?”
それは、子どものためです。
私は子どもに対して非常に申し訳ないことをしたと思っています。
離婚したことも含めて、ですが、
それよりも彼の成長を促進する対応が出来たのではないかという後悔です。
子どもはいろいろな問題を抱えていたかもしれませんが、
私が賢い親だったら、もっと何か出来ていたのではないかと思います。
子どもが幼いときに戻れるなら・・・
そう何度思ったかしれません。
子どもと死んだ方がマシなのではと思い詰めたこともあります。
子どもにとっては全くいい迷惑な話ですが。
私は特別に何かなければ、子どもより先にこの世を去ります。
とても子どものことが心配です。
生活保護があるから大丈夫よ!という人もいます。
しかし、人によっては、それすらも自分から訴えることが出来ず、
誰にも気付かれないまま孤独死することだってあります。
こんな話は私にはとても人ごととは思えません。
支援先や相談先をあたってみましたが、
私が求めているような、解決策や支援先は見つかりませんでした。
あっという間に月日が過ぎる・・・
そんな焦りがとても強かったと思います。
何かしなくては!
行き当たりばったりの決断だったかもしれませんが、
とにかく何とかしたい!答えが見つけたい!
その一心だったと思います。
いろいろな講演を聞いたり、本を読んだり、ネットで調べたりする内に、
こうした問題を親子だけで解決するのは難しく、
第三者の力は重要なのだと知りました。
確かに、親の言葉は素直に聞けないということもあります。
それまでの親子の関係性なども絡んでくるかもしれません。
そこで、子ども一人を何とかしようとするより、
皆まとめて何とかしようとする方が近道なのではないか?
そんな考えに至りました。
皆にとってより良い支援先が無いなら、
自分で作っちゃえ!
仲間が一緒なら子どもも自発的に動くのではないか?
そう思ったんです。
私は元々プログラミング等を仕事にしていました。
在宅で仕事をすることが出来れば、
雇用されなくても生きていけるんじゃないか?
そこに可能性を求めました。
結果、そこに賛同してくれる人が参加してくれて、
どりぃむスイッチの活動はスタートしました。
けれども期待と違ったのは、
子どもはそこに賛同せずそっぽを向いてしまったことです。
子どもが毎日行きたいと思うような場所を自分で作る。
その思惑は見事に外れてしまいました。
けれど毎日来てくれる子のことを何とかしたい!
その思いは純粋にありました。
そこから子どものことは二の次になり、
どりぃむスイッチの運営のことや
相談に来て下さる方の一人一人の問題解決に
心を砕くようになりました。
子どものためにとやり始めたことなのに・・・
自分の中にジレンマが強くなっていたと思います。
ある日爆発して大げんかしてしまいました。
子どもは一晩帰ってきませんでした。
初めてのことでした。
夜中、車で福山の街中を探して回りました。
警察にも行って届けを出しました。
生きた心地はしませんでした。
寒い季節のことでした。
朝になって、子どもは帰ってきました。
どれだけホッとしたかしれません。
何処にいたのか?
後になって聞きましたが、公園で猫を抱いていたそうです。
お金は少し持っていたようですが、
ネットカフェに行くとか・・・そんなことは思いつかなかったようです。
私の息子はそんな子です。
とても優しい心を持っていますし、真面目です。
頑張りきれない弱さはありますが、悪い子ではありません。
幼い反面、物事をとても的確に捉える面もあります。
この子が将来自立するために、何を糧として生きていくのか?
その答えはまだ見つかっていません。
けれど最近、どりぃむスイッチの今後の活動に必要だと思い
資格取得を目指しているキャリアカウンセリングの勉強の中で、
子どもへの関わり方が分かってきました。
先の一件以来、私は子どもに
どりぃむスイッチへ一緒に行くことを強制するのを止めました。
彼の今のステージと、どりぃむスイッチの今の状況では、
毎日活動に参加することは難しいのです。
でも、自助会の時などは気が向くと来たりします。
4月から編入した通信制の高校へも通っています。
二度休みたいと言ったことがありますが、
私は自分の対応を、冷静に対処出来たと自己評価しています。
子どもが何故休みたいのかキチンと聞きながら、
自問自答が進むような・・・
自己概念の成長につながるような働きかけをし、
今後につながるような対応が出来たと思います。
自分のことを自分で評価したり決めたりしながら、
主体的に、自律的に、わずかずつでも成長しながら人生を歩んでいくこと。
それが自立への歩みなのだと思います。
いつか、彼がもう少し成長し、
自分の将来に向けて何かしようと思った時、
どりぃむスイッチがその一助を担えるかもしれないし
そうでないかもしれません。
けれど、私が今の活動を一生懸命する中で得てきたものは、
彼の成長に少しは役立っていると感じています。
昨年の10月からの活動を振り返ってみると、
嬉しいことも沢山ありました。
アルバイトなど仕事を始めた方も数名おられます。
久しぶりに元気な顔を見せてくれて、
仕事を始めて良かったと笑顔で話してくれたりします。
どりぃむスイッチがステップアップに何らかの形で少しでも役立てたなら、
こんなに嬉しいことはありません。
けれどまだ充分に幸せとは言い切れない方もおられます。
早く何とかしたい!!
今、一番私の中に強くある思いはそれです。
そのため、今は中間的就労という形を早く整えて、
皆が少しでも稼げるようにしよう!という部分を中心に進めています。
皆が活動内容に賛同し集ってくれているのに、
このままでは活動が停滞してしまいかねないからです。
ずっとどこからも収入が入らなければ
どんなに頑張っても運営は継続出来ません。
収益を上げて運営が継続出来る形を整えるのと同時に、
やっぱり続けていきたいのは
毎日家から出て通える居場所づくり。
同時進行は無理かな・・・と半ばあきらめかけていましたが、
このブログの最初に書いた問いかけをくれた方が
知恵を出して下さいました。
ただのフリースペースは参加しずらい、どうすれば良いか?
何か良い活動内容はないか?
その話の流れで私は次のような発言をしました。
「ずっとやりたいと思っていたんだけど、
地域の支援先の情報を検索できるようなサイトを作りたいんだよね。
どこに相談に行ったら良いか分からないし、
どこがどんなことをやっているかも良く分からないと思う。
フリースペースのような場所まで網羅したサイトが欲しいよね。
だから支援先を訪問してOKなところから掲載させてもらったら・・・」
そんな私の言葉を捉え、それをフリースペースに来てくれた人と
一緒にやったらどうか?という提案をしてくれました。
将来につながる何かがしたいという人にとって、
訪問先に電話をしたり、実際に訪問したり、
その為に練習をしたりするのはとても意味があるのではないか?
また、その準備のために資料作りをしたり、
意見を出し合ったりする作業的なものがあれば、
人との関わり方が良く分からないという方も
自然に活動に参加しながらコミュニケーションが
取れるようになるのではないか?ということです。
確かにその通りだなと思います。
その人の今の状況によって、
何を求めているのか・・・どんなことをしたいのかが違うので、
参加のしかたは違ってくるかもしれません。
けれど、一つ決まったものがある方が、
自分で参加方法や関わり方を決められるので楽だというのはあると思います。
そしてどりぃむスイッチの存在意義も増えると思います。
なぜ、どのような人のために、
どりぃむスイッチはあって・・・
何のために、何を実現していくのか?
こうした問いかけをして下さる方がいるからこそ、
振り返りや自問自答が進み、
どりぃむスイッチが成長していくことにつながる。
こうしたいろいろな問いかけに答えることは、
組織にも自分自身にも大きな糧になるのだと思います。