Webプログラミングを学ぶ意味について話す前に
プログラミングをするという職種の
現状についてお話しておきたいと思います。

少し前からですが、大手企業の発注先は海外へ移ってきました。
大手企業で会社の幹のように働くシステム
基幹系システム開発は規模も大きく
発注金額はかなりのものになります。
世界的に有名な会社なら何百億という金額になったりします。

私の弟も一部上場の大手企業で
システムを発注する部署で働いています。

昔なら日本の大手IT企業が受託し、
分割して提携先へも仕事が回ってきました。
一時はベンチャー企業が受託することもありましたが、
今はインド等、人件費の安い国へ発注されてしまいます。

更に、昔は社内ネットワークの中で動くシステムが主流だったのが、
今はネットに繋がっていれば動く
Webブラウザを通して使えるシステムが主流になってきました。

これは、会社が組織のありようを素早く変化させる
柔軟性を持つ必要が出てきたためです。

どこにいてもネットに繋がっていれば仕事が出来る。
新しい支店を作っても、出張先でも・・・
またお客様に直に発注フォームを使ってもらうことも出来る。

一番問題になるのはセキュリティ対策ですが、
モバイルデバイスの普及もあり、
業務効率化への新しいアプローチにも大変有効になっています。

またシステム開発や改修に伴う費用が
抑えられるという利点もあります。

他にもいろいろ要因はありますが、
そんな訳でプログラミングといえば
Web系が主流になっています。

しかしながら、最初に書いたように、
大きな案件は海外へ出て行ってしまうのが現状です。
日本では案件に対して人あまりの状態で
PG・SEの求人案件の単価は随分下がってしまいました。

そして力のあるSEが独立して自由な働き方をするようになり、
いくらでもネットで仕事をしてくれる人が見つかるようになりました。
ネットでの仕事の発注単価も随分下がっています。

では、今更Webプログラミングを覚えても仕方ないのでは?
そう思うかもしれません。

確かに経験も知識もある人が同列で仕事を取る
ネットでの受注というのも厳しいですし、
業界へ就職・転職というのも正直大変です。

結構過酷な労働環境で長時間労働を強いられるケースもあります。

じゃあ、どんなメリットがあるのか?

自分で考えたことを自分で作ることが出来るという点です。

それほど資金をかけなくても、
独自サービスをWeb上に作ってしまえるのです。
自分の力で起業出来てしまう可能性がある。
それがWebプログラミングを学ぶ利点です。

もし何かのサービスを自分で作るとしたなら、
その時に大切なのはやっぱり自分軸です。

自分らしさ、自分だから思いつくこと。

好き✕好きで、自分ならではの特徴を際立たせることで、
今までなかったサービスを作るんです。

まだ誰もやっていないこと。
それがチャンスなのです。

何かで一番になろうとする視点を持ち、
チャンスを掴んだらそこから又新しい展開へと繋げる。

時に自己投資も必要です。
自己投資は必ず成功に繋がるわけではありませんが、
活かすという視点で学び続ければ
必ず次の成功へと繋がっていきます。

自己投資には、学ぶための時間と労力も含まれます。
投資したら回収しなければいけません。
学びは手段です。
しっかりとゴールを見据えて歩み続けられるかどうかが
成否を大きく分けてくるのではないでしょうか?