昨日のブログにも書きましたが、
A君はとても頼りになる優秀なスタッフです。

けれど少し体調が優れない時もあるので、
マイペースに仕事が出来る環境を望んでいます。
能力はとても高いのだけど、
既存社会は彼にいろいろな制約を受け入れるよう求めるでしょう。

制約は管理しやすいために会社が設ける場合がほとんどです。
会社は利益を追求しなければならない・・・
「慈善事業では無いのだから」
そんな風に良く言われます。

株式会社の成り立ちからすれば
それは正当な主張です。
資本主義というのは、資本を持った人が会社等の組織を作り、
労働者は労働力を提供することで、ある程度の安定した収入を約束され、
資本を提供した人間はそうして得た利益で満たされるものだからです。

ですから会社というのは、結局、支払ったより儲かれば問題無いのです。
ビジネス全般についてそうだと言えるのかもしれません。
そんな訳で就労については、
給与以上に会社の利益になってくれるかどうかが一番フォーカスされます。

しかし利潤を追求するあまり、
日本企業も大手を中心にグローバル化してしまいました。
今や日本発祥の世界的企業に転身しています。
日本人の雇用を守るより、
世界での競争に勝ち利益を上げ存続することが大切なのです。

日本はどこへ向かおうとしているのか?
誰を守ろうとしているのか?
世界的視野で物事を考える力
個人にも必要になっています。

大手企業は、グローバル化についていけるような
タフで優秀な一部の日本人だけを雇用しようとしています。
帰国子女歓迎!留学生歓迎!です。
ほとんどの日本人は置いていかれるのが現実です。

「誰かが守ってくれるよ。」
なんて甘い考えは一刻も早く捨てなくてはいけません。

自分で考え、自分で動き、自分で切り開かなければ・・・
世界的競争の波は
あっという間に自分の生活へ襲い掛かってきます。

世の中で何が起こっているのか?
その中で自分はどこを目指せば助かるのか?
誰かが教えてくれるのを待っていては
すっかり遅れてしまいます。

幻想と現実を見極める力を養わなければいけません。
全て自分のことなんです。

自分の子どものこと、
自分の老後のこと・・・
人任せにしてはいられません。

アンテナを張り巡らし、自分の頭と感性をフル回転して、
見極めていかなくてはいけません。

今の若い人はあまり希望が持てず、
したがって高望みもしない
”さとり世代”だと表現する人も居ます。
けれど一方で
胸躍らせ
夢を追求すべく新しい世界へ飛び出す若者がいる
ことも、
私は知っています。

楽なことばかりではないし、
思いがけない苦労もあります。

けれど分かっていることは
自分の頭で考えて、
自分の体を動かして、
自分の肌で感じることが
その後の財産になるってこと。

既存の枠に囚われて
雁字搦めになってはいけません。
リスクは承知の上!
けれど同じ人生なら、
やらないで後悔するより
やって後悔する方が100倍マシというのが私の持論です。

それに、こんな言葉があります。

”常識とは18歳までに培った偏見のコレクションである”
~ アインシュタイン ~

常識なんて、明日の非常識です。
そんなもんです。
そのスピードが非常に速いのが現代社会です。
学びのチャンスは、目の前に沢山転がっています。
毎日 毎日 あなたの手の届くところに・・・

A君のように、
既存社会には少しそぐわないけれど、優秀な若者がいます。
もっと自由に、好きなことを活かして収入が得られるようにするのが
私の使命だと思っています。
だから毎日考えています。どうしたら彼らを活かせるのか?

好きなことを仕事に出来るのは、
幸運に恵まれた 極一部の人間だけだ。
そんな甘い考えが実現できるものか!
それが常識だと思っているなら、
アップデートすべき項目がかなり累積されているようですね。