ゴールデンウィーク明け不登校になり始める要注意ポイントです。
昨日も書きましたが、中学3年の時、KはGW明けから完全不登校になりました。

時々学校を休む状態を五月雨登校と呼ぶそうです。
Kのお陰で私はこれらの用語にも少し詳しくなりました。

現在相談に来られる方の中にも、
こういった五月雨登校や不登校の時期があったという方が
多いように感じています。

不登校=悪い
その観点でしか物が見れない場合、
これは辛いことになります。

不登校になるという事は、
何かで困っているというサインです。
だから何で困っているのかを見つける必要があります。

でもすぐに見つけられないかもしれません。
そんな時、とりあえず通えるのが”適応指導教室”です。
引き受けられる人数に限りがあるからか・・・
また不登校の定義が2ヶ月以上不登校となっているからか・・・
学校の先生はすぐにこの適応指導教室を教えてくれませんでした。

2ヶ月ほど不登校が続いてから、
やっとスクールカウンセラーの先生からお聞きすることが出来ました。

今から振り返ると、
発達相談窓口(福山の場合は愛称クローバー)と、
適応指導教室(福山では愛称かがやき)で親として学んだお陰で、
私はやっとKへの理解と対応が少し出来るようになったと思うのですが、
出来れば早く知りたかった。
利用したかった。
というのが私の思いです。

さて、適応指導教室についてですが、
元校長先生、元教頭先生等・・・教員のOBの方を中心に構成されています。
人間関係でこじれた子
何らかの困難を抱える子対応に非常の慣れておられます。

Kのこともすぐに理解して下さり、
Kはここで楽しく勉強させて頂いたり、
年の違う子と元気に遊んで交流したり・・・
充実した時間を過ごさせて頂きました。

更に、進学のことや病院、公的機関の存在など、
保護者の方から教えて頂くことも多く
私にとっても学びの多い場所でした。

そこで私は小学生低学年の子にも出会いました。
「もっと早く知っていたら・・・」
と涙を流される保護者の方にも会いました。

夏には、ここのOBの子が後輩へ向けて話をしてくれる機会もありました。
高校生になって、ハツラツと元気に学校へ通っている様子に、
私はとても驚きました。
「子どもは驚くほど成長しますよ!」
適応指導教室の先生方はそう話してくださいました。

子どもの学校生活は先生次第だなぁ・・・。
そんなことも強く感じます。
私が出会った先生は様々でしたが、
現代版金八先生のような熱心であたたかい先生方にもお会いしました。

娘を保健室登校から救ってくださった 中学のクラブ顧問の先生
娘が高校を辞めたいと言った時 電話や訪問で励まし引っ張り続けて下さった 担任でありクラブ顧問の先生
同じく娘を強く引っ張り続けて下さった 高校2年の担任の先生
(娘が高校を辞めた後も、この先生方はずっと連絡を下さいました)
そして、Kが出来ないことが多くても辛抱強く声をかけ続けて下さった 小学校の先生
Kをあたたかく見守り勉強を教えて下さった 適応指導教室の先生

これらの先生方に出会えたことは
私にとっても貴重な体験でした。

学校を変わることは大きなリスクを伴うように感じ躊躇するところです。
逃げても根本的な原因を解決しなければ同じことでは無いか?
そんな風にも思えます。

勿論、根本的な原因やその対処の方法を探るのは大切なことです。
一生懸命それをしなければいけません。
けれど、敗北感を味わいすっかり自信を失って無気力になってしまうより、
環境を変えるというのもひとつの方法だと思います。

娘の場合は本人が強く希望したので、
私は環境を変える大切さも学ぶことが出来ました。
それがKにしてやれなかった点について私は今も後悔しています。

適応指導教室は数が少なく、
地域によっては通うのが困難な場合もあるようです。
けれど知らないより知っている方が断然良いです。

ゴールデンウィーク明け、
もしお子さんが不登校や不登校気味になったら・・・
子どもさんを責めるよりも
原因究明利用できる機関の情報収集に全力を尽くすことをお勧めします。
選択肢を多く持ち、もしドロップアウトした際も、
切り替えて新しい道を一緒に探るくらいの大らかさを持って欲しいなと思います。