親というのは欲なものです。
自分が親だからそう思います。

良い大学に、
あるいは一流の会社に、
Jリーガーに、
芸能人に・・・
そんな理想をつい描いたりするものです。

「いやいや、そんなこと考えたことも無いですよ!」
と言われる場合でも、
一人前になってほしいと考えるのが親の心情です。

しかしながら、それは親の思いであって
本人の考えや状態とそぐわない場合もあります。

ニート、ひきこもり等の状態になったり、
就活を続けていても就職に至らない・・・
またはすぐに辞めてしまい職を転々とする場合、
何かアンマッチが起こっていないかを
考え直す必要があると思います。

なぜ思うように上手くいかないのか?

その理由はちゃんとあるものです。
そこを正しく把握する必要があります。

何故か?
理由・原因が分かれば
どうすれば良いかが見えてくるからです。

人には皆、長所と短所があります。
短所は短所として正しく認め、
長所は長所として把握する。
当事者の場合は”あるがままの自分自身を認める”
保護者の場合は”あるがままの子どもを認める”

そこがスタートラインになります。

人が成長するには、
ギリギリ越えられるようなハードルを
頑張って超えるという成功体験を繰り返すことが
重要になってきます。

高すぎるハードルを設定すれば
いつも上手くいかないという
失敗体験を繰り返すことになり、
段々やる気をなくしてしまいます。
最悪はあきらめて無気力になってしまいます。

正しくハードルを設定するためにも、
現状把握が欠かせないのです。
勿論完璧に把握するのは難しいのですが、
ある程度のところは理解して
その上でチャレンジするように
仕向けていく。
その結果を見て
すぐに軌道修正しハードルを設定し直す。

指導者や保護者の役割は
そこにあると思います。
やり方を説明したり
一緒に考えたりしながら、
ハードルを越えられたかどうか・・・
越えられない場合はナゼかを見極めて
次の方策を考えるのです。

スタートラインがはっきりしないと、
本人にとって実現できないハードルを設けることになります。
そうすると、「なぜこれだけのことも出来ないんだ?」
と本人も周囲の人間もフラストレーションを抱えることになります。

繰り返しますが、本人の現状がスタートラインです。
成長がゆっくりな子もいます。
特徴がはっきりしていて、
長所短所が際立っている子もいます。
他人と比べることは何の意味もありません。

その上で、その子のどこを伸ばせば、
社会で役立ち自分らしくハッピーに生きていけるのか?
困っている短所は
困らない程度にするにはどのような補助策や改善策があるのか?
短所は短所のままで、突出した長所で補う方法はあるのか?

そんなことが”どりぃむスイッチ”のテーマです。
すぐに上手くいかない現実はあります。
けれど私は決してあきらめず、
一人一人が戦略的に世の中で生きていく方法を探し続けます。