「うちの子は何もやる気にならなくて困る」
そう思っているお父さんお母さんがいらっしゃるとしたら、
本当に何もやりたいことが無いのか
もう一度良く考えてみてください。

「ゲームだけはするんだけど」
というのなら、
やる気にならないのではなくて
”自分の望むことを子どもがやる気にならなくて困る”
というのが正解ですよね。

親が自分発の思いを持ちすぎている場合、
子どもとの気持ちのすれ違いは続くばかりです。

ただし、子どもの好きなことばかりさせれば良いか?
というとそれも違います。

なぜなら子どもは
自分より未熟で無知な部分があるからです。
それは経験不足・知識不足から来ています。
誰でもネットで様々な情報を拾うことが出来るので、
あたかも分かったような事を口にしたりしますが
それは分かったような気になっているだけ・・・だったりします。

(本人も実は少しそれが分かっていたりします)

では、いま好きなことばかりでなく、
新しいことにもチャレンジするように
変えていくにはどうすれば良いのでしょうか?


子どものやりたいことを認めつつ
新しい体験をしたり
人と繋がる機会を増やすことだと思います。

最初の内は
「面倒だから良いよ」
と新しいことをするのを嫌がるかもしれません。

それに子どもというのは
親の言う事がなかなか聞けない時もあります。
そこで感情的になるのは逆効果。
話をするときは静かに穏やかに正論で話をする必要があります。

好きなことを認めるかわりに
少しだけこちらの意見も聞いてほしい。
あなたが心配だから、あなたにとって良いことを一緒に見つけたい。

そんな風に誠意をもって真剣に伝えれば
少しずつでも心は動くものです。
決して焦ってはいけません。
親の目から見たらほとんど変化が無いように思えても
きちんと信頼関係が出来ていれば
ちゃんと子どもは考えているものです。

親が子どもを認めている場合、
子どもも親の意見が正しいと思えば
そこまで拒否しないものです。

特に、好きで尊敬する親の言うことであれば・・・

親子の信頼関係や絆が上手く出来ていない時は
信頼関係を築き直すことが先決。
(親子の信頼関係を築き直す方法はまた書きます)
重ねて言いますが無理強いや強制は逆効果です。
根気よく粘り強く!がポイントです。
そして、子どものことを理解しようとする姿勢。
これが必須です。

”やる気にならない”の正体は
”興味が無い”のか、
”あきらめている”のか・・・
それによっても対処は違っています。

いろいろなことに興味を持ち
積極的にチャレンジするタイプの子もいれば、
消極的で失敗を極端に恐れるタイプの子もいます。
一度失敗したことでトラウマを抱えている場合もあります。
積極的か消極的かは本人の持って生まれた性分もあるでしょう。
親の考え方も影響しているかもしれません。

失敗を恐れるタイプや
トラウマを抱えているタイプだとしたら、
それは大丈夫だった体験を重ねたり
同じようにつまづいても頑張っている人とふれあったり
いろいろな意見を聞いたり。
そんな体験を通して
自分自身で感じることが何よりの処方箋だと思います。

実感を伴うことが凄く重要なんです。

百聞は一見にしかず・・・

家にじっと一人でいる子に百回お説教するより、
ハッと気づける体験を一回するほうが効果があるんです。

”やる気”は”自信”から自然に生まれます。
「どうせ自分なんて」
そんな思いはみんなとワイワイするうちに消えてなくなります。
いろんな場所に連れて行ってあげてください。
コンサートでも良いし、
ボランティア活動でも良いし、
どりぃむスイッチのような自立支援をしている場所でも良いし、
自助会などでも良いし。

とにかく体験を増やすことが大切。

ネットでも情報は集められますが、
市の保険課などでも情報は得られます。
「そんなの行っても仕方ないし」等と決めつけず
是非いろいろな場所を訪ねてみてください。
第三者の力は大きいです。

現状打破にお役にたちますように。