これは通常の学級に通いながら、時々特別な指導を受けられるという制度です。
「福山市」と「通級」のキーワードで検索すると
広島市のサイトから設置されている学校の一覧を見ることが出来ます。
そちらには説明として下記のように書かれていました。
********広島市のサイトより*********
特別支援学級は、障害があるために通常の学級における指導では、十分に指導の効果をあげることが困難な児童・生徒のために編制された少人数の学級であり、児童・生徒の障害に応じた適切な配慮のもとに指導を行っています。
■ 特別支援学級で特別な指導を行う障害の種類
1 知的障害
2 肢体不自由
3 病弱・身体虚弱
4 弱視
5 難聴
6 言語障害
7 自閉症・情緒障害
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※自閉症等の場合WISC-IIIの診断結果が必要でした。
(自閉症の中に発達障害も含まれている感じてす)
Kについては、私が中学2年生の時に
”ちょっと他の子と違って難しい面を持ち合わせているように感じる”と、
スクールカウンセラーの先生に相談しました。
それについてはスクールカウンセラーの先生も
何かありそうだという意見でした。
そこで教えてもらったのは
発達障害を扱う小児科でした。
しかし、そこではWISC-III 知能検査 (ウィスク・スリー)のような検査も無く、
問診と『揶揄が分かるか?』のような設問だけで
簡単に診断されてしまいました。
投薬はありましたが、
生活指導や環境の整え方など療育的な指導はありませんでした。
本来であれば、
まず発達障害の可能性を考えるのであれば
福山市なら子どもの発達に関する相談窓口
すこやかセンター内のクローバーに
まず相談するべきだったのです。
通級の存在も、(子どもの発達に関する相談窓口)クローバーの存在も、
適応指導教室に通われている子の保護者の方から聞いて初めて知りました。
適応指導教室の存在は、
相談から半年ほどして、
Kが完全不登校になり
2ヶ月が過ぎた頃に
やっとスクールカウンセラーの先生が
教えて下さいました。
なぜ、もっと早く通級や適応指導教室の存在を
学校は教えてくれないのでしょうか?
情報の一元化は重要課題だと思います。
現在は散乱した数少ない情報を頼りに
右往左往することになるからです。
ただ、通級や適応指導教室が対応出来る人数が
今は少なすぎるという現状もあります。
必要としている子どもの人数に対し、
設置数と対応出来る先生の数が少ないのです。
だから順番待ちとなっています。
沢山の人に教えても、
実際には指導を受けられない子が増えるだけという現状もあるのです。
Kの場合は中学2年生の秋頃から
スクールカウンセラーの先生に相談していたにもかかわらず、
回り回って情報を得て指導の申請をして・・・
やっと対応してくれる先生に会えたのは
相談から1年過ぎた中学3年の秋でした。
通級の存在を早くから知り、
同じ学校の子でも中1から通っている子がいたと後で知りました。
皆と同じ接し方や指導の仕方をしていては
同じようには成長しない子もいます。
通級や適応指導教室ではちゃんとその子の良さと注意点を見てくれますが、
一般の中学校ではひたすら叩かれるばかりです。
大半の子はそれで伸びるのでしょうが、
この子は違うな・・・という感性を
先生方に持って頂ければと思います。
通級に通うと、通級の先生から担任の先生に対して、
その子への適した指導方法が伝えられます。
それは勉強を見ていただくより重要なメリットです。
普通に学校に通って
普通に就職して・・・
それが全ての人に最良な人生でも無いので
Kがそのレールから外れたこと自体は
結果としては良かったのでは無いかと思います。
でも今の教育制度そのものが進化しないと、
日本の経済成長は期待出来ない気がします。