子育てに悩んだとき、ふと『発達障害』という言葉が頭をよぎったらどうするか?
まずはキチンと専門家の方に相談することだと思います。
発達障害といっても実際には一人一人違っています。
私が相談しに行った時、担当して下さった
クローバーの永井先生に言われた言葉が
印象に残っています。
「要は、いつ誰が困ったか、なんですよ。
誰も困ったと思わなければ、
実際には発達障害と言われるものを持っていても、
そのまま大人になり障害とは言われないんです。」
個性的ね・・・で済んできていて、実際には発達障害かもしれなくても、
気づかないでそのままに大人になることもあるという事なんです。
「お母さんが困ったのか、
お子さんが困ったのか、
いずれにしても困ったと思ったとき
相談に来られるんです。
私たちは、その時点でその子に何が必要かを
考えてアドバイスさせて頂きます。
利用できるサービスや
療育を受けられる場所などの情報は
お伝えします。
でも何より大切なのは理解と協力。
その子を理解して
適切な対応をし
過ごしやすい環境を整えてあれること。
ちょっとした日常の工夫が大切なんです。」
発達障害についてはWISC-III 知能検査 (ウィスク・スリー)で
おおよその診断が出来ます。
これは5歳0ヶ月~16歳11ヶ月の児童・生徒を対象とした代表的な知能検査です。
その子の得意なことと不得意なことを理解するのに役立ちます。
細かく診断が出るので、ただ書くのが苦手といっても、
内容をまとめる部分が苦手なのか
書くことそのものが苦手なのか等
理解するヒントになります。
だから病気だ・・・ではなくて、
そういった特性、脳の個性を持ち合わせているということです。
発達障害という言葉でも分かるように
発達の一部に遅れがみられる障害なので、
薬を飲めば治るというのではなく
薬は一時的に困難を回避する為の補助みたいな感じです。
発達障害は目に見えて分かりにくいことから
とても理解してもらうのが難しいという特徴があります。
一見、人と変わりが無いように見えても、
困難さを抱えており困っているのに、
それが理解されないことで一層苦しむことがあります。
本人でさえ、「なんで自分はこんなにシンドイんだろう?」と
理由が分からず辛い思いをしたりします。
専門家の方は思った以上に良いアドバイスを下さいます。
ただし、本当の専門家で無ければいけません。
私が本当の専門家だなと思ったのは、
障害者総合相談室・子ども発達相談室「クローバー」の永井先生です。
※広島県福山市近郊の方への情報です
【障害者総合相談室・子ども発達相談室】
(下記リンクページより抜粋)
〒720-8512
福山市三吉町南2丁目11-22
福山すこやかセンター1階
TEL 084-973-0968
FAX 084-928-3416
障害や子どもの発達などに関する総合相談窓口です。お気軽にご相談ください。
相談日時
毎日(12月29日~1月3日を除く)
9:00~18:00 ※相談は原則予約制です
※発達障害を含む障害者の利用できる施設一覧はこちらです。
http://www.ff-sss.net/intro/index.html
永井先生はいろいろな場所で講演もされており、
発達障害への理解を呼びかけておられます。
まちがった対応で二次障害を引き起こさないためにも、
「この子自身がシンドイんだな」と理解して
少しでもそれで困らないような環境を整え、
日常生活での工夫をし、
本人が自信をつけて生きていけるように
手助けをすることが 『療育』 です。
福山市には2012年10月31日に新しく出来た
【こども発達支援センター】というのもあります。
発達に課題のある就学前の子どもを支援する施設で、
医師、保健師、看護婦、作業療法士などを配置されています。
相談室、診察室、遊びの中で身体の育ちや
コミュニケーションの発達を促す発達支援室、
集団支援室も整備されています。
クローバーと同じく、福山すこやかセンター内にあります。
ちなみに、私の経験からの感想ですが、
問題や困難さが小さければ小さいほど
それがどこかで解消されなかった場合
年齢が高くなってそれが出る気がします。
(何歳かで克服・対処出来るようになった場合は大丈夫)
なので、ちょっと心配だけどどうしようかな?
と思われたら相談した方が良いと私は思います。
相談してちょっとしたコツが分かり、
小さい内に自然に対処法が分かった場合
後になって
「あの時心配したけど心配することなんて無かったね」
と大きくなったときは相談する必要が無かったんじゃないか?
くらいになっているかもしれません。
でも、困難さが些細であればあるほど、
思春期や大人になって人との違いが気になったり
周りからもからかわれるようになった時に、
初めて不登校とかひきこもりとか
大きな形で現れたりします。
それまで普通に過ごしてきたように見えるだけに
周りの大人は「なんで?!」とビックリするわけです。
だから、小さな時に子どもの様子に敏感になるのは、
決して悪いことではないと思います。
相談すること自体に悩んでいるとしたら、
私はとにかくキチンとした県や市の相談窓口へ行くことを
お勧めします。保健師さんも情報をもたれているので
気になったことは聞いてみられると良いと思います。
電話でもある程度のことは教えてくれますよ。
ちなみに、大人の方で困難さに悩んでおられる方には、
私は灰谷さんと会ってみられることをお勧めします。
本も出されていますので、
まずは本を読んでみられても良いですね。
Kも灰谷さんに最初の扉を開いて頂きました。
灰谷さんは全力でその人を理解しようとしてくださいます。
そして何をすれば良いか真剣に考えて下さいます。
大人にも寄添ってくれるんですよね。
それだけで心やすらぎ勇気づけられてしまいます。
私のブログのお気に入りからも行けますが、
灰谷さんのブログはこちらです。
http://ameblo.jp/braingymlearning/
ご自身のサイトで、
出版されている本や掲載された雑誌の記事を見ることが出来ます。
最新の記事から一部抜粋します。
-------------灰谷さんのブログより----------------
「本当に(子どもの)発達個人コーチングを頼んでよかった。」
と言っていただきました。
これが、大変光栄なことで嬉しくて、僕の役に立てる領域だ、と思ったのです。
子どもさんとブレインジムや原始反射の統合をしていると、一人ひとり違います。
個性が違う
言葉が違う
興味が違う
持っている強みが違う
間が違う
だから、「処方」(=統合のための遊びも変わります。
同じ反射の統合でも、毎回違う「遊び」が生まれるのです。
それは、僕の中から生まれているのではなくて、
子どもさん自身の中から生まれているのです。
そう書くと、綺麗に書いているように聞こえるかもしれませんが、
本当にそうなんです。
あなたのお子さんは、あなたがどれだけ「うちの子はそうではない」と思っても自由ですが、もれなく天才です。
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ね、元気になっちゃいませんか?
個性が分かれば
その活かし方も考えていけます。
その方がずっと楽しくて幸せな生き方だと思いませんか?
うちの子は人と違って○○が出来なくて・・・
なんて泣かないでいいんです。
そんなところスルーして
本人が困らないように
ちょっとだけ助けてあげるんです。
じゃなくて、ぐるっと裏返して、
○○で凄い!に変えちゃいましょう。
私もそうでしたが、
今も一杯泣いてるお母さんに会います。
泣かないで!大丈夫ですから!
その子の位置から出発して
その子にしか無いゴールを目指しましょう。