久々に家族でお出かけした場所は「産業技術記念館」。
そこには、トヨタグループのモノづくりの変遷が展示されています。
決してテーマパークのように華やかではないけれど
機械ばかりの展示なのに、なぜか大人も子どもも楽しめます。
大人でもたった500円という低料金。
案内の方の人数の十分が十分でサービスが徹底していること。
子どもたちへやさしく声をかけてくれること。
体験できる施設も十分にあること。
儲け主義ではなく、企業の精神を理解していただきたい
という思いを徹底していることが
好感度アップにつながっているような気がします。
産業技術記念館のある場所は
もともとは、トヨタグループの創始者・豊田佐吉さんが
自動織機開発のための実験工場として開設した、
いわばトヨタグループ発祥の地。
当時のままの赤レンガの外観も素敵な場所でした。
私の中で一番響いたのは豊田佐吉さんのお言葉。
「創造的なものは、完全なる営業的試験を行うにあらざれば、
発明の真価を世に問うべからず」
モノづくりの原点は「クオリティの確保」。
完全な試験をしなければ世に出してはならないという徹底したこだわり。
そのために、長期にわたり、営業的試験、研究を操り返したそうです。
当時他社の機械が故障が多かったのに対し
豊田製は壊れにくく、その性能のよさで信頼を得たのだと
言われます。
この頃話題になっている食品の安全性の問題。
作った工場には、どんな創業者の想いがあるのか、
残念ながら、見えてきません・・・。
ひとつひとつのモノに対して、責任を持つこと。
そんな実直な企業が消費者の信頼を勝ち得て
強く、長く愛されるのかもしれませんね。