萌えのある日々 -2ページ目

出会い

私とそらが出会ったのは、中学に入学したときの事でした


サラサラの長い髪と知的なメガネの文学少女

家庭部(調理や裁縫などをする部活)で女の子らしい女の子

そらを知る人はだいたいそう思うでしょう

私もその一人でしたから

何故ならそらはこのとき


隠れ腐女子


だったからです



中学二年になったある日の事、廊下で友達と取りとめのない話をしていた私の元へそらがそれはそれは楽しそうな笑顔でやってきたのです


「うみ、これ明日までに読んでね!」


そう言いながらそらが差し出したのは半透明のビニール袋


「これなに?」


「いいからいいから。絶対に明日までに読んでね。」


問いかける私の疑問に答えることなく、そらは私に袋を押し付けると軽やかな足取りで去って行きました

帰宅してすぐ、私が袋から中身を取り出すと数十枚の紙の束が

一番上の紙にでかでかとプリントされていたタイトル


ロイエド傑作集


このときはまだBLのBの字も知らなかった純粋な私は、そらに言われたからというただそれだけの理由で読んでしまったわけで…


そこからは坂道を転がるどころか崖から突き落とされるように一気に落下して行きました

腐女子というすばらしくも恐ろしい世界に…



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