フロントとリヤ、一台のお車ですが前後のバンパー修理です。
作業方法に違いがありますのでご紹介致します。
フロントバンパーは左右に傷がありましてそれを修理します。
すでに下地の塗装までを終えてボディーカラーの塗装前の状態です。
グリル部分はマスキングで塗装していませんが、１本塗りです。
リヤバンパーについては片側のこの部分の傷だけの修理依頼ですので部分補修の形で塗装します。
リフレクター取付け部分は変形がありますのでバンパーを外し、リフレクターも外して修正しています。
下地の塗装までを終えてボディーカラーの塗装前がこちら。
塗装後です。
リヤバンパーは部分補修ですので、この様に半分位までしか塗装していません。
ボディーカラーの色を吹きつけ、その後クリヤー塗装を部品の途中までしか塗装しないから部分補修と呼ばれています。
片側だけの傷の修理だとしても、クリヤーを全体に塗装するのであれば１本塗りの料金となります。
料金を抑えたいのであれば部分補修、クリヤー塗装の境目が出ないようにしたい場合や長い目でみて綺麗な状態を保ちたいとお考えの場合は１本塗りがオススメとなります。
部分補修のデメリットの一つとして挙げられるのは、「ココだけ傷が無くなれば良いです。」と言われた箇所以外の傷は直りませんと言う事です。
すぐ近くにあるちょっとした傷ですが、こういった傷を無視するから部分補修が出来るのです。
小さい傷は残りますが、ご希望の修理箇所の傷は無くなり綺麗になっています。
それが部分補修。
すべての傷を綺麗に修理するのであれば１本塗りしか選択肢がありません。
そして、左右に擦り傷や全体的に小キズが多数あってそれを全部直して傷一つ無い状態にして欲しい方や、そうでないと気が済まない方には新品交換をオススメします。
全体的に沢山傷があったり劣化のひどいバンパーを修理する手間を考えると、塗装済みの新品を買った方が安い車種もあります。
修理すれば必ず安いという訳ではありませんので、交換した方が修理する工賃よりも安い場合には交換となります。
「新品よりも高くなっても良いですから修理してください。」と言ってもらえるお客様でしたら喜んで修理しますがそんな人います？
物理的に修理が出来なくて交換となる事が多いですが、修理費用と比べて新品交換の方が安くて交換となる場合もありますので「なんで交換なの？」って思われるかもしれませんが、
それが費用を抑えた安い方法だから提案している訳なのです。
ディーラーさんが「交換ですね。」と言うのとはちょっと違います。
ディーラーさんの場合は本当に交換した方が安く上がる時もありますが、実際には修理した方が安くなる場合でも交換した方が会社に利益が出るから交換にしている場合もありますし、塗装して修理となると時間が掛かってしまうのに対して新品交換すれば短時間で作業が完了するのでそこのメリットを考えての提案だったりもするんです。
お客様によっては２、３日車を預けるよりも、半日で作業が終わる方が値段が高くても良いと考える人もいますからね。
ちなみに私達修理工場はバンパーを新品交換したところでほとんど部品の利益はありませんので、修理させてもらえた方が嬉しいです。
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