日々読書。 -76ページ目

日々読書。

アメコミと、スティーブン・キングの小説や映画など、気になったことを書いています。

骨の袋〈上〉 (新潮文庫)/新潮社


骨の袋〈下〉 (新潮文庫)/新潮社


どんな表紙か参考のためにamazonのリンクを張っていますが、
残念ながら僕が紹介するキング作品の多くは古いため、
新品での入手が困難なものもあるかと思います。
しかし、結構な冊数が流通しているため中古で探すのは容易です。
もし、興味を持つような作品があれば、絶版であっても中古で是非探してみてください。
それでは。

スティーブン・キング積み本消化第2弾
骨の袋(上下巻) 新潮文庫 約1200ページ 評価:B
ホラーというよりは悲恋の物語に思えました。

愛する妻を失って、失意のあまり生業としている
小説を書く事ができなくなってしまった主人公。
妻と過ごした思い出の別荘地での出会いから、再起する物語。

開始直後からいきなり大事件が起こったセルと違い、淡々と物語が進んでいきます。
主人公の妻を失ったという喪失感を非常に濃く描写しています。
この描写が結構長いのですが、そのおかげでめぐり合えた大切な人とのふれあいが
鮮明なものになっている印象を受けました。
ずっと苦しんでいた主人公が、やっとその苦しみから抜け出してまた新たな一歩を踏み出せるんだなぁ・・・と思ったのもつかの間、物語は一気にホラー寄りの展開になっていきます。
最初こそ、あれ?ホラー要素はどこ?といった感じですが、後半はまさしくホラーでしたので一安心(笑
劇中で色々な事件や、登場人物が登場します。一見無害と思わせておいて実は!という展開は
いろいろな小説で用いられていると思いますが、この小説でもその手法が上手く使われていました。
ネタバレになりますので伏せますが、結構不気味でした。
後半こそ一気に物語が進みますが、それまではかなり淡々としていますので、人によっては後半に行く前に飽きてしまうかもしれません。
悲恋とホラー、一つの物語ですが2種類の味わいがある作品でした。
それと、骨の袋というタイトルは最後まで読めば、そういう意味だったのかと理解できると思います。

TVドラマ版 骨の袋


この小説では、舞台になったTR-90と同じメイン州にある、キャッスルロックの名前が登場します。
キャッスルロックとはキングが作り出した架空の街で、いくつもの作品の舞台になっています。
解説を見るとキャッスルロックを舞台にしたニードフルシングス、ダークハーフに登場した人物達の
その後が語られているそうです。また、ITと不眠症からもちょっとしたゲスト出演があったとのこと。
・・・上記の小説はまだ読んでないので誰の事だかわかりませんでした・・・
折角キャッスルロックが舞台の小説を読んだので、関連作品を読んでみようかな。
ということで、次はニードフルシングス。
セル〈上〉 (新潮文庫)/新潮社



感想は読む楽しさを奪うようなネタバレはしませんので、ご安心ください。
参考までに、面白さの度合いを5段階で評価してみようと思います。

S 傑作! 夢中で読んでしまった!
A 面白い!
B 普通
C あまり面白くはなかったかな・・・
D 全然面白くありません。読まないほうがいいかも。

それと折角なので、出版とおおよそですが総ページ数も参考までに書いていきます。

スティーブンキング積み本消化第一弾。
セル(上下巻) 新潮文庫 約850ページ 評価:A
全編終末観が漂う作品でした。ジャンルとしては一応ゾンビものかな。

冒頭でいきなり人類に襲い掛かる大事件。
狂気に取り付かれ、人とは呼べなくなってしまった多数の人類。
人類社会が崩壊した世界で、道々で出会う人々。
主人公の旅に加わる性別年齢もバラバラの面々。

主人公の旅の目的に強く共感できたのと、旅の仲間達との絆の強さが
殺伐とした世界に希望を持たせてくれた気がします。
常に死と隣り合わせの旅ですが、なんだか読んでいて、心地良かったです。
冒頭からいきなり事件が起こり、読み手も主人公と同様事件に巻き込まれていく感じがして
たいした中だるみも無くラストまで読むことが出来ました。
ただ、ラストがかなりあっけなく、え?これで終わりなの?と思ってしまいました。
結末を読み手に託す終わり方なのですが、人によっては不満に感じるかもしれません。
僕個人としては、その後の主人公達を自分なりに想像することができたので、
これはこれでありな終わり方かなと思いました。

映画版 セル


次は骨の袋です。
今日から自分が読んだ小説を記録も兼ねて感想を書いていこうかと思います。
数年前、スティーブン・キングのダークタワーという小説を読みましたが、ほぼ全ての小説が絡み合っているというのを知り、これは全て読まなきゃ駄目だな!と思い大量のスティーブンキング既刊本を入手しましたが、あまりにも大量すぎて、集めるだけで満足してしまい読まずにいました。
すこしずつ、スティーブンキングの世界を味わっていきたいです。