アメコミ読書第6弾 アストニッシングスパイダーマン&ウルヴァリン
Astonishing Spider-Man & Wolverine 2010 Marvel 1/6
タイトルでわかるとおり、スパイダーマンとウルヴァリンの競演作品です。
全6話のミニシリーズです。
ここしばらくウォーキングデッドのまとめに時間がとられてしまっていたので、久々のアメコミです。
一人の男が、望遠鏡で星を眺めています。
自分の星に帰ろうと願うその男は、毎夜星を眺めていました。
この星に何かがやって来る事に気が付いているその男。
そして、それによってもうすぐ自分が死ぬであろうことを予見しています。
その男の名前は、ピーター・パーカー。
コスチュームはボロボロに裂け、ひげも伸びたその姿からは、以前の面影は感じられません。
スパイダーマンに何が起こったのでしょうか?
切り立った山の中の洞窟で、檻に入れられた巨大な虫と共に生活をしているスパイダーマン。
その洞窟の外の木や岩には、美しい女性の顔が彫刻されています。
毎夜夢に見るこの女性、名前もわからず、なぜ毎夜夢に現れるのかすらもわかりません。
彼女の事を何も知らないまま、そして一人孤独に死んでいくのだろうと考えるスパイダーマン。
しかし、その前に一人の男に会いに行きます。
以前あったときには、もし次に近づいたら、僕の首を切り落として、成人映画並の酷いことをしてやるって言われたな、ふと彼の言葉を思い出します。
スパイダーマンが向かっているのは、炎の谷と呼ばれている場所。
そこでは、部族同士の争いが行われていました。
北から来たその部族は笛を合図に全面攻撃を仕掛けてきます。
彼らは女を奪い、子供を食べるためやってきたのでした。
谷に住む部族を小人と呼んで蔑む彼らは、そこで一人の勇猛な戦士の手痛い反撃を受けます。
小さい、その勇猛な戦士の手の甲からは左右三本ずつ、爪が飛び出しています。
六本の爪、シックスクロウと呼ばれる彼は、北方からの部族をたった一人で屈服させてしまいました。
そこに、蜘蛛の神と呼ばれる男が現れます。
蜘蛛の神、スパイダーマン。
そして、シックスクロウこと、ウルヴァリン。
彼らは、はるか古代の地球にいる模様です。
過去の歴史を変えるなというスパイダーマンの忠告を聞かず、既に部族の長としての生活を送っているウルヴァリン。
まさか、ビールの造り方なんて教えてないよね?姿は変わっても、茶化すその口ぶりはスパイダーマンそのものです。
しかし、真剣に、この時代ではたった少しの事でも、現代では劇的な変化が起こるかもしれないと危惧しています。
何をしにこの谷に来たと尋ねるウルヴァリンに、砂糖と卵を借りられないかと思ってね。
隣に住むネアンデルタール人とティータイムを楽しもうと思ってるんだ。
そんなおふざけを聞いて、俺たちはもう自分たちの時代には二度ともどれないんだ。
虫のいる自分の洞穴に帰れと話すウルヴァリン。
すると、スパイダーマンが一言呟きます。
僕たちは皆死ぬんだ。
白亜紀に起こった大量絶滅が今まさに起ころうとしているというのです。
彼らがいるこの場所に、隕石が落下すると予測するスパイダーマン。
僕らにできる事は何も無い。明日が来れば皆灰になるのさ。
それだけを告げると、再び自分の洞穴へと引き返します。
この世の誰よりもイライラさせるあの男と一緒に居るくらいなら、ハルクと一緒の方がまだマシだ。
ピーター・”クソ野郎”・パーカーめ。ビールを飲みながら愚痴るウルヴァリン。
一方スパイダーマンも、何故よりにもよってウルヴァリンなんだろう。
これがもし、リード・リチャーズやトニー・スタークと一緒だったら、協力して竹と葉っぱでできたタイムマシーンを作って、今頃は帰路についてるだろうに・・・
スパイダーマンもウルヴァリン同様愚痴っていました(笑
スパイダーマンは、何故こんな事になってしまったんだろうと、過去に思いを馳せます。
そして、その理由が明かされます。
-現代-
ウェブスイングで街を飛び回るスパイダーマン。
どいたどいた、スーパースターなスーパーヒーローが通るよ!
サインは10ドル、写真は30ドルだよ!
朝っぱらから騒々しいスパイダーマンです(笑
一方、ウルヴァリンはチンピラを路地裏に追い込んでいました。
しかし、そのチンピラはウルヴァリンをおびき寄せるためのおとりでした。
ウルヴァリンがおとりに気を取られている間、Orb(リアルな目玉の親父みたいな敵。ゴーストライダーの敵みたいですが、初めて見ました。)とその手下達が銀行を襲っていました。
ダイヤモンドを発見した手下の一人が金庫から走り出てきますが、ウェブスイングで勢いをつけたそのままのスピードで蹴りをかまし、颯爽と登場するスパイダーマン。
スパイダーマンが蹴り飛ばした際に、持っていたダイヤモンドの袋が空中に飛び上がります。
手下の一人がスパイダーマンに銃を向けますが、次の瞬間銃身が真っ二つに切り裂かれています。
一瞬遅れてウルヴァリンも到着です。
ウルヴァリンとスパイダーマン、見たくも無い顔合わせに、勘弁してくれよ、あんたかよ。
お互いがそういった直後、空中に上がっていたダイヤモンドが地面に落ちます。
その光り輝く宝石は、ダイヤモンドそっくりではありますが、全く違う物質でした。
地面とぶつかった衝撃でまばゆい光を放つと、ウルヴァリンとスパイダーマンの二人は現代からはるか古代までタイムスリップしてしまっていました。
そして、今に至ります。
もうすぐ死ぬ事がわかっているスパイダーマンは、檻に捕まえてあった巨大な蜘蛛達を解放します。
空から降ってくる巨大な隕石に気をつけるんだよ。それと氷河期にもね。
そう言いながら、最後の一匹を逃がすスパイダーマン。
そして、家や生活道具を全て燃やします。手作りの生活道具とはいえ、何が未来に影響を及ぼしてしまうかわかりません。
スパイダーマンと言う存在がいたという証拠全てを燃やします。
しかし、夢に見る女性の彫刻だけは燃やす事ができません。
石器時代に生きるスパイダーマンにとって、この女性が正気を保っているための唯一の存在でした。
空を見上げるスパイダーマン。隕石は着実に地球に近づいていました。
しかし、ただ黙って死ぬ事を選ぶなどできないスパイダーマンは、その知恵を振り絞って助かる手段を考え始めます。
一方、ウルヴァリンは死に向けて、心を無にしようと座禅を組んでいます。
近くには誰もいないはずなのに、木の枝が折れる音が聞こえました。
かすかに聞こえた音の方角に飛び掛るウルヴァリン。
異様な服に身を包んだその人物は、殺さないでくれ、俺じゃない、こんな事になったのは俺のせいじゃないと叫びます。いったい何者なのか問い詰めるウルヴァリン。
しかし、その時巨大な隕石がいよいよ地球にやってきます。
地球に落下してきたその隕石の表面は、スパイダーマンたちがこの時代にやって来る原因となった物質が煌いています。そして、隕石は成層圏を突破、地球に墜落し、二人は強烈な光に包まれます。
まばゆい光の中、自分が死んだと実感するスパイダーマン。
ベンおじさんや、グウェンと会えるのが待ちきれないよ・・・そう思うスパイダーマンに、自分の名を呼ぶ声が聞こえてきます。目を凝らすとそこにはウルヴァリンの姿が見えました。
ウルヴァリンの姿を見るや、自分が地獄に落ちてしまったと慌てふためき、メイ伯母さんの作ったブラウニーをこっそり食べてしまったせいだと嘆き始めます。
ペチャクチャうるせぇ。死んじゃいねぇよ。ウルヴァリンのその声を聞き、やっと自分が居る場所が天国でも地獄でもない事に気が付きます。
スパイダーマンの言った事が正しかったと話すウルヴァリン。
過去で起きた出来事が、未来において劇的な変化を起こしてしまう。
そう言ったスパイダーマンの目の前には、巨大な恐竜型ロボットに乗った男とそれを取り巻く手下たちの姿。
そして、荒廃した街並み。彼らの古代での行動がこの未来を生み出したようです。
ウルヴァリンとスパイダーマン、二人の侵入者を殺すよう恐竜ロボット、デビルダイナソーに命令する男。
石器時代から抜け出したものの、歴史が変わってしまった世界に辿り着いたのもつかの間、いきなりピンチに陥ってしまった二人。
#2へ続く
スパイダーマンは僕のお気に入りのキャラクターで、いつでもジョークを話しまくるそのおふざけキャラが大好きなんですが、この話でもいくつか笑わせてくれるジョークを言っていました。
地獄に落ちてしまった理由が、メイ伯母さんのブラウニーをつまみ食いしてしまったからと言うことを真剣に後悔する辺り、他のキャラクターには無い、気の抜けたほんわかしたオーラが感じられます(笑
本編はと言うと、タイムスリップやら歴史改変やらなんだかとんでもない事が巻き起こってしまっていますが、性格が正反対のこの二人で、一体どう解決するのでしょうか?
