黄色いコートの下衆男たち | 日々読書。

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スティーブンキング積み本消化第19弾 1/5
アトランティスのこころより 黄色いコートの下衆男たち
新潮文庫 約1150ページ そのうち、黄色いコートの下衆男たちは約550ページです。
評価:★★★★☆ 4点
アトランティスのこころ〈上〉 (新潮文庫)/スティーヴン キング
この作品は、長編の物語として発売されています。
しかし、一つにまとまっているのではなく、年代ごとに5つの物語に分かれています。
関連性はありますがそれぞれ主人公も、ジャンルも異なるので、ここでは独立した作品と考え、一つ一つ紹介しようと思います。
まずは最初の物語、1960年 黄色いコートの下衆男たちです。

11歳の少年、ボビーが住む家の3階に、不思議な老人テッドが引っ越してきた。
不思議な魅力を持つその老人と友達になったボビー。
そして、彼と彼を取り巻く人々との関係が徐々に変わり始める。

アトランティスのこころは、上下巻になっているんですが、上巻はこの黄色いコートの下衆男たちのみが収
録されています。
ダークタワーと密接な関係にあるこの作品、読んでいくうちに関連ワードがいくつも出てきます。
ダークタワー既読の方なら、十分理解でき、物語の奥まで想像できると思います。
ただ、どちらを先に読んでも十分楽しめるので、そんなに気にする必要は無いです。
また、ニードフルシングスとクージョであった様な、激しいネタバレと言うのも無いので、その点もご安心ください。

物語は、テッドと言う不思議な能力を持つ老人との出会いから始まります。
その老人の登場は、ボビーをはじめ様々な人に影響を及ぼし、前半は、その老人や友人達との交流が描かれます。
何かが起ころうとしている、そのような雰囲気に包まれている前半は、読んでいて先が非常に気になる物語展開でした。何かが起きるというあいまいさが、読んでいて好奇心を良い具合に刺激してくれます。

後半はタイトルにもある下衆男(ロウ・メン)たちの登場により急展開を迎えます。
そこから悲しい展開が始まってしまうのですが、終わりは希望を持たせるような終わり方になっており、読後感は良かったです。

キングの積み本を読み始めてから、膨大なキャラクターが登場してきました。
お気に入りのキャラクター、嫌なキャラクター、強烈な印象を残したキャラクターと、色々いますが、この作品に登場したボビーの母親、リズというキャラクターはその中でもトップクラスの嫌いなキャラクターにランクインしてしまいました。読んでいて、何箇所か本当に不愉快にさせられるシーンがあり、ゴールデンボーイに登場したトッドとドゥサンダー以来久しぶりにイライラさせられてしまいました。
そんな親に育てられるボビー。僕には子供がいないのですが、お子さんをお持ちの方はきっと僕以上に色々と感じる事があると思います。

次は、1966年 アトランティスのハーツ。