やたら顔の青っちろい、ちょび髭おじ……お兄さんが主人公の物語りなんて面白いんでござるか??と思いながら、副題の興味をそそられまくる文字列に惹かれて見ていたんですが、最後の怒涛の展開と善悪入り乱れつつ、これでもかと畳み掛けてくる、何一つ贅肉のない物語りのアクロバット感に最後はすっかり釘付けになっていました✨

監督はイゴール・バラノフさん
ロシアでは2017年に公開されて、ドラマもあるくらい人気作品のようです。
日本ではWCC ワンダーナイト・シネマカーニバル2019にて公開になったみたいですね🎬
主人公のニコライ・ゴーゴリにアレクセイ・ペトロフさん
めちゃくちゃ頭の切れる数少ないゴーゴリの理解者ヤコフ・ペトロヴィッチ・グローにオレグ・メンシコフさん
物語りのヒロインの1人、魅惑の人妻エリザベータ・ダニシェフスカヤにタイーシャ・ビルコヴァさん
もう1人のヒロイン、オクサーナにユリア・フランツさん
物語の冒頭に『ニコライ・ゴーゴリによる著書云々〜』みたいな文章が入るので、この物語りがゴーゴリが書いたものであり、既に完結しているものだと分かります。
ちなみにこの主人公、実在するロシア生まれの小説家がモデルで名前もそのままニコライ・ゴーゴリさん。1809年生誕1852年死去。42歳だったそうですΣ(゚д゚;)ワカイ!
映画には彼の作品にちなんだ各要素が散りばめられている様子で3部作ですが章そのものは6章仕立てになっています。
ゴーゴリさん本人の人生もかなり波乱に満ちていた様ですので、ご興味ある方は検索してみてください( ´•᎑•` )
ちなみに、私は前情報なしで普通に映画のみを見ましたが、それでも充分面白かったです( -`ω-)b
映画3部のそれぞれの副題は
『暗黒の騎士と生け贄の美女たち』
『魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚』
『蘇りし者たちと最後の戦い』
です。
なんと言うか、絶対おもしろいやーつ!な気配しませんか??(*・艸・)
一時期、日本の2時間ドラマもやたら副題が長い時期がありましたが、あれって何故かついみちゃうんですよね〜^_^;
時は1829年
物語りの舞台は勿論ロシア。
頭から麻袋を被せた全裸の女性を馬に乗せ、鬱蒼とした森を行く男。
先に森で焚き火を起こして今後について語る仲間と合流し「女を連れてきた。楽しもうぜ」と下卑た笑みを浮かべる3人。
何やら冒頭から不穏な感じですが、そこに現れるフードを深く被った黒い騎士✨
正義の使者きたこれ!と思っていたら背中から角??みたいな突起物がニョキニョキ(; ゚゚)ェ
それでも世紀末のヒャッハーな雑魚感溢れる男どもを簡単に片付け、女性の元へ。
助かった〜と思ったのも束の間、黒騎士のナイフが女性の喉を切り裂いて、血が黒騎士へと吸収されていく描写が入り、吸血鬼?吸血鬼なの!?と興味をそそられたまま、場面は主人公ゴーゴリへ(゚ω゚)ツカミハオーケー
主人公ゴーゴリはお金持ちの坊ちゃんのようで、立派な家に自主出版出来るほどの財力と親の世代から世話をしてくれている召使いがいます。
小説家になりたいゴーゴリですが、自分の作品を古本屋で買い漁っては暖炉で燃やしてしまうという行為を行っていて、とても繊細な感じですが、とにかくめちゃくちゃ顔色悪い ( ˙灬˙ ) この人こそ人外なんじゃ?くらい顔が青っちろいですw
タイトルは『魔界探偵』ですが、ゴーゴリ君の職業は秘密警察の書記官。
事件現場に趣いて、検死結果等を書き記すのがお仕事です。
ですが、ゴーゴリ君、殺人や人死にが関わる事件でおかしな発作を起こす事で周囲に心配されている様子。
豪華な御屋敷で1人の女性が殺された事件現場でも発作が起きます。
身体を震わせるゴーゴリに様々なビジョンの断片がフラッシュの様に過ぎり、手は無意識に文字を書き連ね、最後倒れてしまうゴーゴリ。
事件のヒントらしいゴーゴリのメモや発言を無視する警察の前に、紅いコートと4面に青いレンズが入った不思議な形のサングラスをかけた名探偵グローが登場。
ゴーゴリのヒントを元にアッサリ事件を解決。
周囲の厄介な奴的空気に肩身の狭い思いをしていたであろうゴーゴリに並々ならぬ理解を示してくれて、ほんとグローは頭がきれるんですが、賢すぎて計算高い人って寛容なのではなく、ただ多くの人が知り得ない事実を知っていて、そこに価値を見出しているんだなってよく分かる良キャラです(๑^ں^๑)
優しさじゃなく現実主義。
それでもきっとゴーゴリ君の心は理解者の存在に癒されたと思うんですよね〜
そんなグローさん、若い娘が続けて殺されるという事件が起きたウクライナの小さな村ディカーニカへと事件解決へと乗り出します。
奇しくも自分の生まれた土地で起きている難事件にゴーゴリも同行する事で、ゴーゴリ自身の出生の秘密や運命をも左右する壮絶な物語りへと直面して行くことになる訳です٩(。•ω•。)و
発作をキッカケに出会う30年前に亡くなった可愛らしく、事あるごとにゴーゴリを助けてくれる良くも悪くも一途なオクサーナ。
村から少し離れた場所に住む高圧的な旦那に寄り添う人妻エリザベータ(通称リザ)
最も尊ばれるべき『愛』のせいで道を誤っていく女性ならではの悲しい運命の数々、嫉妬や野心、そして、やはり『愛』故に終わりを迎えていく物語りは是非飛ばさずに1作目から見て頂きたいです✨
とりあえず…注意点は主軸である黒騎士ルートがなかなか進まない事と 、ディカーニカ村の警察署長の頭悪さに頭痛がする点でしょうか(●︎´▽︎`●︎)
もうほんと、部下の反論がその通りすぎて、阿呆な上司を持つと部下はほんと苦労する姿が見れます(*・艸・)
でもだからといって、署長悪い人かと言われればそういう訳でもなく、まぁなんといいますか、ただ単純に考える力がないだけなんでしょうけどね〜。多分この村、冤罪ばっかりです(^ー^;)
後は、狭いコミュニティにありがちな集団心理に踊らされまくる狂気が見れますが、昔の魔女裁判さながらに、ただひたすら「これだから田舎モンは」な展開をするんですが、何が怖いって自分達がやろうとしてる事が「殺人」である自覚が彼らに無いこと。
このあとも人殺しといて善人顔して生きていく自信があるなんて正直凄いわ〜^_^;
美女と野獣の「野獣を殺せ〜」って言ってるあのシーンを彷彿とさせます。
署長もそうですが、連続殺人が起きてて怖いですし、怒りってストレスなので、早く解決したいという心理もあって安易な結論に飛びつくのは理解出来なくもなく、ビビって殺ってまえ〜ってなってしまう展開がこの前にちゃんとある訳ですけど、それでも扇動してる野郎は見ていてほんとムカつきました。(命名:ガストン(顎割れなし))
署長がちゃんと自分達がしようとしている事は『殺人』であり、留まればシベリア送りにするぞって説明してるのに( º言º)キケ
私は個人的に『覚悟のない直接的でない殺人』が嫌いなので、ああいうシーンは目に付いてしまう訳ですが、似た思想をお持ちの方は多分ムカつくと思うのでご注意下さいね( ^ω^)
でもですね、何よりこの作品を素晴らしいなと思った点は、物語りにおける贅肉のなさ。
全てが伏線であり、必要な情報だからこそ描かれていたと最後に分かる点(◦'︶'◦)♬.。
最後の展開を見ていると「あーだからあのシーンあったのか〜」「あ、ここと繋がるわけか」「あれはこれの説明だったのね〜」と、若干モッチャリ進んでた理由が明らかになっていくのはなかなか素敵な体験でした🎶
何より畳み掛けてくる最後の怒濤の展開は絶対目が離せなくなる事請け合いですよ( ^ω^)
『愛』とは何か。
弱さであり、強さであり、愚かさでもあり、尊きもの。善悪を超えた指針。善への要であり、悪への指標。
全てを内包したそれぞれの愛の結末をお暇な時にでも是非✨
1作目にちょこっとベットシーンがあるのと、なかなかに内容が複雑で、死体がわんさか出てきますので、ポップな題名ですが小さなお子さんには不向きかもしれません。
実在するゴーゴリさんの小説『ディカーニカ近郷夜話』の前日譚とされているようですが、そちらを知らなくても私は充分楽しめました(*´﹀`*)
若干モッサリ進みますが、後半化けますので2と3は続けて見る事をオススメします^^*
まぁ1も充分「え?どゆこと?」と早く2が見たくなる終わり方してくれるんですけどね( ̄▽ ̄)
映画の続編も製作話しが既にあるようですので、出たら絶対見たいと思います(๑´ω`๑)/

