なんとなく話題になってるような?なってないような……という認識で見てみたら、新しい伝説の始まりでした!!


この映画を一言で表すなら……

『次世代スターウォーズ!?』


とある砂の惑星デューンには、宇宙航行にかかせない資源『香料(スパイス)』が多く眠っています

この星の統治をまかされていたハルコンネン家は、長年に渡る支配で強大な富を手に入れながら原住民との小競り合いを続けていました、が、ある時、皇帝の命令で突然デューンの統治を罷免されます

代わりに新たな統治者として選ばれたのは主人公ポールを息子に持つアトレイデス家の当主レト 

前統治者のハルコンネン家とアトレイデス家は親族関係にあり、双方とも人気と力を持つ爵位者です

冒頭の映像から厄介事を押し付けられたようにしか見えない可哀想なレト

パワハラで辺境に人事異動させられるサラリーマンみたいな哀愁を感じてしまいます

ですが、真面目で善良なレトはハルコンネンが制圧しようといていた原住民達と共存する道を模索します

香料採掘の現場や機械を見て回るも、どれもこれもハルコンネンの嫌がらせでそのまま使えなかったりわざと遅延する様に細工されていたりと前途多難


そんなレトの息子であり、本編主人公のポール

侯爵の息子ではありますが王子様感が凄い!

まぁ侯爵は土地の支配者ですし、上に皇帝さえいなければ王子と言えなくもないわけですしね

色白でひ弱な感じが否めないポールですが、どうやら不思議な力を持っているようです

お母さんから受け継いだ力は日本風に言うと『言霊』と『予知』でしょうか

言霊の方はそのまま、声で他人を支配するものですがまだ使いこなせていません

予知については夢やビジョンが見えるようで、デューン到着前後に綺麗な女性が出てくる、美しくも不穏なビジョンを見ています

剣術に関してもなかなかで、スペック的にも優秀な主人公してます

ただ私的には『言霊』に関してポールより遥かに強く、厳しくも優しい、そして武術も出来るけどどこまでも上品なスーパーハイスペックお母さん、ジェシカが好きすぎました✨

ちなみにレトの正妻ではなく側女

一夫多妻制のようですが息子はポール一人のようです


不穏な夢

美しい女性

血まみれの手

自身の死

見るたびに少しずつ姿を変えていく夢

強くなるビジョン

聞こえる不思議な声


アトレイデス家に卑劣な陰謀が牙を剥く時、運命の歯車が回り始める!


いやぁ、レトは本当にいい人ですね

香料採掘現場の視察の際に、サンドワーム(巨大なミミズみたいな生き物で鋭い牙を持つ)に襲われるんですが、莫大な富を生む香料よりも人命を優先する決断を瞬時にするんですよ

労働者を助けるには自分たちも危険に晒されるってのに

これこそ王の器

それに比べて皇帝は……ちぃせぇなぁと現状では云わざる得ませんね(^_^;)ナマエシカデテキテナイケド

構造的には宇宙の統率者とその配下って感じですけど、どこか会社内の勢力争いを見ているような、そんな気分になりますw

こちらの方が幾分きな臭くてやり方も乱暴ですけど、まぁ根底にあるのは脅威の排除

あいつ目障り、潰したれってなもんです

パワハラだめ!絶対!

余計な事して眠れる獅子を叩き起こした皇帝がこれからどうなるのか楽しみです(^^)

蛇おじはそのままタールの風呂に沈んでればいいぞ(・∀・)


全2部作のようで、超絶に途中で終わっています

155分の作品ですが、ストーリーがそこそこゆっくり進むので、私は少し長く感じてしまいましたが、とにかく風景やらセットやらが本当に綺麗で、何より最新技術を取り入れた乗り物や戦闘がカッコよかった〜!

ヘリコプターがトンボっぽい形をしていて、やっぱり未来では昆虫力学に辿り着くのか、とか、あと身体バリア機能は絶対あるべきだよね!とどれも納得の未来感

何機か出てくる宇宙船もデザイン超スタイリッシュ

メカデザ天才


ストーリーも丁寧で、夢やらお告げやら引きもバッチリ!

出てくるキャラも皆かなり魅力的で、それぞれ立場があって、苦悩や使命を抱えた在り方に惹きつけられます

なんというか語られていない後ろ側を想像させてくれる作り方が上手いんだよなぁ

小さな台詞に込められた思いが、何かを察しさせてくれる分キャラの深みが増す、そんな感じがしました


後編が待ち遠しいですが、一度見るだけじゃ勿体ない、見終わった後にそう思わせてくれる素晴らしい作品でした!

勿論、お子さんと見ても大丈夫👍


こちらはリメイク作品らしいので過去作も見てみたいと思います✨