女性が主人公でドンパチ派手に戦闘するのかと思いきや、なんとも繊細な、社会に生きる事を拒まれた少年達の物語だった

この映画を一言で表すなら
『アクションではなくヒューマンドラマとして見ないととんでもなく評価が下がる作品!』

2018年
フランス制作
97分

舞台は近未来。
孤児の子供たちを始末する特殊部隊が世界に容認されている世界。
親を亡くした子供たちが無慈悲に殺されていく惨状に立ち上がったのが、1人の女ファイター、ジェシカ。
殺されそうになっている少年達を助けて保護し、人々から隠れながらひっそりと暮らしています。
少年達は特殊部隊の襲撃に備えら戦闘訓練を欠かさず、毎日同じフロアでお昼寝と食事をして、絆を深めている様子。
新しく入った仲間には、自分たちの私物を分け与える習慣があり、それぞれの個性的な贈り物を渡すシーンはちょっと可愛い😆
保護しているのが少年ばかりなのは……ジェシカの趣味??
ですが、この少年達、辛い過去があるのか、皆どこか情緒不安定でメンタル的にグラついている面子がしばしば。
絆を深めていても埋まらない孤独に自らに火を放つ者。
手にかけてしまった妹の幻をみる者。
衝動的な攻撃性を抑えられない者。
様々な問題や死を目の当たりにしながら、敵の攻撃を掻い潜り、なんとか生き延びるジェシカと少年達。
小さくささやかなボーイミーツガール。
けれど、1人の少年の暴走により、運命は最悪の方向へと進んでいく。

近未来が舞台ですが、そこまで派手な戦闘はなく、終始少年達の様子を描写したシーンで埋め尽くされています。
ジェシカと少年達との関係性が、恋でも愛でもない、近くも遠くもないといった感じで、傾倒していそうで、そうでもない微妙さが、私にはちょっと分かりにくかったですね〜。
ジェシカに母性も感じませんでしたね。
でも、少年達にプレゼントを配ったり、一緒に瞑想したりはしてるので、まぁ優しい人ではあるんでしょうね。
これと言って何も強要せず、教えたりもしない。拒まないし、溺愛もしない。
正直、もうちょいジェシカの心理描写が欲しいところ。
百合好きな私は画面に女性が出てないと、興味のベクトルが下がりまくるので、とことん向いてない映画なんですよね。
なので、もう少しジェシカに頑張ってほしかった……(とりあえず最後までは見るけれども)

特殊部隊は主にドローンとの戦闘。
近未来ですが、少年達が使う銃火器は現代のものとほぼ同様で、刀を使用している者もいます。
武器はカッコイイですが、そもそもこれアクション映画ではないので、戦闘シーンは比較的短いです。

近未来アクションというよりは社会に適合出来ない少年達の繊細な心理を描きたかったのかな、という感じ。
全体的にまったり進みますし、全然ハッピーな展開しませんが、メインの少年達が沢山出てきますので、可愛い男子が好きな人が見ると目の保養になるかも、しれません。
残念ながら私は百合女史なので、保証は出来ませんがw

少年達の不安定さに共感出来るなら、とても繊細で心理を突いたいい映画だと思います。

繊細なティーンの気持ちが分からない、かつてティーンだった私はきっと、歳を取りすぎたんだな……(遠い目)