これは、ある1人の不良が、バスケットボールで世界一を目指す、バトルあり、恋愛あり、の青春コメディ小説です!
東京都、某高校
「あ~、暇だぁっ!狂介、なんかしろっ!」
「えー、やだヨ。めんどい」
屋上に、白髪と、茶髪の2人の男がいた。
白髪の男の名前は、仇夢 雷兎(あだむ らいと)
茶髪の方は、碇 狂介(いかり きょうすけ)
「あー、なんか楽しいことおきねぇかな」
「起きないヨ。起きるのはてめぇの○○○だけだヨ♪」
ドゴッ
「イタッ」
「お前、しばらく黙っとけ」
狂介の腹に、雷兎の拳が食い込んだ。
この後も、雷兎は暇を連呼し続け、一日が終わった。
その日の夜。
「あー、寝るか」
そう言って、雷兎は自分の布団に潜り込んだ――
「ん・・・。ここはどこだ?」
雷兎が目を開くと、そこは、白い光に包まれていた。
ふと、雷兎の目の前に白い人影が現れる。
「はじめなさい」
「・・・え?」
『バスケをはじめなさい。さもなくば、不幸になるでしょう』
「・・・は?何言って・・・――
フッ
そこで急に目の前が真っ暗になり、雷兎は自分の布団の中にいた。
「・・・?」
わけも分からず、起き上がり、時計を見ると、朝の7時になっていた。
「夢・・・か?」
そう呟き、いつも通り、学校へ行く準備をして家をでた。
「へーっ。で、そのお告げとやらを信じてバスケはじめるわけだ?わ~、意外と乙女チックなんだネ♪」
ドゴッ
「はじめるわけないだろ、ボケ。それに、乙女チックじゃねぇよ。」
またまた、狂介の腹に雷兎の拳が食い込む。
「もー、いてぇヨッ。いい加減すぐ手出す癖直せヨ!?」
「手ださせてるのはお前だろ・・・」
雷兎が狂介に夢の話をしていると、不意に、雷兎の肩に、液体らしきものが降ってきた。
ベチャッ
「・・・ん?」
それがなんなのか確認した雷兎は、言葉を失った。
「ぶっはぁっ!!おま・・・えぇ?お前・・・クフフ・・・アーッハッハッハッ、アヒャヒャヒャ♪」
それを見ていた、狂介は吹き出し、腹を抱えて笑い出した。
そう、雷兎の肩に降ってきた液体。
それは、鳥のフンだった。
その、漫画によくありそうな光景を目の前で目撃した、狂介は笑いすぎて死にそうになっていた。
フルフルッ・・・
雷兎が怒りに身体を震わせた。
「こんの、クソボケ鳥ゴラァァァァァァァァァアアアアアアア!!!!」
雷兎はそう叫び、笑い転げる、狂介を蹴り飛ばした。
ドカッ
「ゴハッ」
雷兎の強烈な蹴りをしっかりと腹で受け止めた狂介は、そこから1mくらい転がり、悶絶していた。
「ハーッハーッ」
息を荒げ、遠く飛び去っていった鳥の方をじっと睨み付ける、雷兎。
しばらく、悶絶していた狂介が苦しそうに口を開いた。
「う・・・おま・・俺、関係無いだロ・・・ゴホッゴホッ・・・これが神のお告げとかで言ってた不幸なんじゃないのかヨ・・・?」
「・・・・・・・」
狂介の言葉に、雷兎はじっと黙り込み、しばらくして、下校した。
もちろん、鳥のフンのついた学ランは脱いで。
それが、真冬ということもあり、雷兎は不運なことに風邪をひいた。
これも、お告げで言ってた、不幸のうちなのか・・・?
そんなことを考えながら、雷兎は寝込んでいた。
そして、数日寝込んでいたある日。
雷兎が目を開くと、また、白い光に包まれた世界が広がっていた。
そして、白い人影も現れた。
『なにをやっているの?バスケをはじめなさい?さもなくば、次は死ぬわよ?』
「はぁ!?なにいって、てか、なんでバスケなんだ・・・――
フッ
今日も、そこで、目が覚めた。
「またか・・・。それに、次は死ぬって・・・」
雷兎はいままでのことを振り返り、信じなかったら本当に死ぬと悟った。
「まじデ!?ただ、鳥のフン命中して、風邪ひいて、それこじらせたってだけで、お告げのこと信じて、バスケはじめちゃうのかヨ!?ほら♪やっぱり実は乙女チックなんじゃんヨ♪」
狂介は、挑発するように、そう言い放って、雷兎の拳を避けれるよう身構えた。
が、予想に反して、拳は向かってこなかった。
雷兎は真剣な表情でじっと、狂介を睨んでいた。
「な・・・なんだヨっ?」
「俺決めた。・・・バスケ部はいるわ!」
そう、言い放ち、雷兎は歩き出した。
「え・・・ちょっ、本気!?てか、どこ行くんだヨっ!」
「決まってるだろ、体育館。バスケ部に入部するんだよ」
「おい、いまはまだ、昼休みだっ・・・
狂介の言葉に耳も貸さずに、雷兎は体育館へ向かった。
狂介もめんどくさそうにその後を追う。
「・・・誰もいねぇ」
「や、当たり前だから。今昼休み・・・
バゴォン!
体育館に、大きな音が響き渡った。
雷兎が体育館の扉に思い切り、拳を振り下ろしてたのだ。
「やる気ねぇのかぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
雷兎の声が響く。
その横で、狂介が呟く。
「・・・貴方、バカですか?バカなのネ?」
そんな、狂介の言葉も無視し、雷兎はまた歩き出す。
「ちょっ、おい!次はどこ行くんだヨ!」
「職員室!」
そう言って歩き出す。
ガラガラッ
雷兎が職員室の戸を開けた瞬間、教師が一斉に手を止め、雷兎を見つめる。
そのあとから、狂介が入りずらそうに、きた。
「し・・・失礼しまッス」
雷兎は授業にもまともに参加しておらず、ものすごい問題児として名が知れ渡っていた。
それに、自ら職員室に来たのもこれが初めてだった。
それに、教師は驚いていたのだ。
そして、雷兎は1人の教師に歩み寄る。
「最上、俺をバスケ部に入部させろ」
雷兎はどこで知ったのか、バスケ部の顧問である、最上 慧(もがみ けい)に話しかけた。
「ん~、お前がここに来るなんてどういう風邪の吹き回しかと思ったらそういうことかぁ。入部したいの?別にいいよ。」
意外とあっさりだな、オイ~ッ
と、狂介は心の中で突っ込む。
「・・・だが。今、バスケ部は部員ゼロ。廃部の道を辿っている。お前も合わせて、部員6人集められたら、活動していいぜ」
あぁ、そういうことか。どうりであっさりすぎると思ったゼ。
雷兎も入れて6人ってことは、あと、5人か・・・。
雷兎出来るのかぁ・・・?
学校中の奴からビビられて、逃げられるだけだロ・・・。
「わかったよ、やってやる」
「へーっ、そんなにバスケしたいのか。じゃぁ、期待してるから、とっとと部員集めて来い。期限は、三日後だ」
その言葉に、
「期限あるのかヨッ!!・・・はっ!」
と、今まで心の中で突っ込んでいた、狂介が、思わず声に出して突っ込んでしまい、邪魔をして申し訳なさそうに、黙り込んだ。
「わかったよ、待ってろ。三日後といわず、明日そろえてきてやる!」
ガッ!
「え・・・?」
ダダダダッ
「(。・ω・)ノ゙ニャ~~~・・・・―――
そう言い残し、雷兎は、狂介を掴んで、職員室を飛び出した。
「ははっ。待ってるよ、仇夢雷兎くん」
そうして、雷兎はバスケ部再興を目指し、部員集めをはじめたのだった。
次回、 バスケ日和 第二話 『バスケ部』
お楽しみにw