私が、お山
に行ったもう一つの理由。
それは、おしょう様に、
『頂上を見なさい。』
と言われたからだ。
『頂上には、
真実なるものがある。』
遠い昔のお話…………………
人には、限りある命がある。
その命は、あまりに短い。
いつかは、消えゆくこの命。
この山の、
そびえる木々のように、
永く、永く、生きてゆきたい。
伝えてきたモノは、
やがて人の手によって、
変わっていってしまうであろう。
変わらない、
変えられない、
この想いが、確実に後世に伝わる
何かを残したい…………
そう願った人が…………

3本の木
と、この木
を植えた。この木
は、今の世界を鏡に映した木
。
老木
と言えど、人々の心に語りかけている木
。
世の中の、
きれいな所も………
偽りだらけの所も………
真実を映し出している木。

私たちの住んでいる、
地球の裏側。
宇宙から見た地球って、
360度ドコから見ても
きれい。
だけど………………
こんなにも、
この星がもろくなっている姿を
この木を通して
伝えているのだと思うと
やりきれない思いになる。
この木
の下で佇んでいた私に、おしょう様は言った。
…この木は、
………1000年目まで
……………保てばいいほうだ
と。
ひなた