おしょう様のふるさと

『こみなと』



おしょう様が
お産まれになった場所が、


お国のお偉いさんの

別荘になっていたという、現実に


がく然としていた私…………



外のキレイな
池の景色を見ながら、


ボーッとしていたら、


母がひなたに言いました。




「ねぇ、さっきから、

あそこにいる、おぼーさん、


ず~っとこっちを見てない??」



ひなた
「えっ?? おぼーさん??

いつからいたの?」




「ほら見てごらん、

何か、教本の様な本持ちながら、


こっちを、チラチラと
見てるじゃない?」



ひなた
「ウソ~(笑)

全然、分かんなかったよ~(笑)」



おしょう様の本当の出世された
場所に行くには、


メインの大きな建物から
靴を脱いで入り、


順路と書かれた札通りに進み、


またメインの建物の、

同じ場所から出るという
構造になっている。



私たちが窓からキレイな景色を
見ていた時に、


ちょうど、ガラス張りの

メインの建物が隣に見えるのだ。




「ねぇ、まだ、私たちの事、

見てるわよ……」



ひなた
「何なんだろうねぇ~

変な事、何もしてないのにねぇ?


ただ歴史が変えられた事について

考えていただけなのにさ!!」




「そろそろ、行かない?」


ひなた
「じゃあ、そのおぼーさんが、
いなくなってから行こうよ。

まだ、私たちの事
見ているんでしょ。

教本読んでるフリして(笑)」




しばらくして……………




「いなくなったよ。

何処かに、行ったんでしょう。」



ひなた
「じゃあ、行こっか!!」



そして順路通りに歩き、


ガラス張りのメインの建物に
出ました。




「ねぇ、さっきのおぼーさんは、

向こう側の隅の
何もない場所から、

私たちを見ていたのよ。


ちょっと、妖しくない??」



と母が言うので、


さっそく、
その場所へ行ってみました。




…………なるほど、

ホントに何もない所だし、


そこからなら、

私たちがさっきいた場所を、

よ~く観察する事はできる………



少し疲れた私たちは、

そのガラス張りの
メインの建物内にある

ソファーに座り、

少し休憩する事にしたお茶




この後…………起こる、


密かに、私たちを待ち伏せし


その、おぼーさんの

エスカレートしていく行為など


知らぬまま……………







ひなた