メガネコ食堂弐号店 -200ページ目

文庫化待ちの本の話。

読書好きの方ならわかると思いますが、本はまず「ハードカバー」と呼ばれる装丁で出版され、数年後に文庫化されるのが基本の流れです。


出版社さんによってはもちろんハードカバーが存在せず、いきなり文庫から出版というものや、サイズを小さくした新装版なんかが出る場合もあるので一概ではないのですがね。


ハードカバーはあまり読まない(持ち運びが不便なため)僕が文庫化を待っていた作品がやっと刊行されましたよ。


「悪の教典」、「新世界より」で一気に名が知れ渡った感のある、僕のひいきの作家、貴志佑介さんの

『ダークゾーン』という作品。

上・下巻という形で出てたのでまずは上巻を、と読んでみたわけですが、のっけから面白い。

荒唐無稽な世界設定と否応なく参加させられる謎のゲーム、終着点がどうなるのか、今から楽しみで仕方ないです。


これから長く涼しい夜が増えてきますからね。今年の秋もきっと本の虫ですな。




そんな話。





祭のこぼれ話~終章、クリーム地獄~。

昨日の続きです。長くなってしまいましたが、今回で終わりますから。


中学一年の時にとある祭で神輿を担いだ話。



即席で結成された、B君が神輿と同時に運んでいる食べ残しのクリームパンを握りつぶすためのコンビ「クリーム・クラッシャーズ」。

記念すべき初手は僕が飾る事になった。もちろんクリームパンを狙うには片手をフリーにする必要がある、ここで「A君」を振り返ると、わかってると言わんばかりにうなずき神輿を担ぐ両手に力を込め始めた。

流石はA君、ここは彼の心意気に応えなければ。頭の中で丹下段平の


『パンはひねりこむようにつぶすべし』


という言葉が鳴り響く。


神輿から左手を離し「B君」の腰元のクリームパンへと伸ばす、そして獲物の感触を確かめると同時に、鋭く捻るように一気に握りつぶした。

異常を察したB君が振り返るが時すでに遅しである。完璧な手応えとともにクリームパンはB君のはっぴ内ではじけた。

力バランスを均等に保ちながらA君と担ぎ位置を入れ替わる。

無論神輿を担ぐ手を離せない無防備なB君は、A君のこれまた鋭く抉る捻り技を、為すすべなく受け入れざるを得なかった。


祭の後、、


最終的に、生徒の監督に来ていた先生に悪事が露見し、僕とA君、そして何故かクリームまみれになったはっぴを抱えたB君も一緒に、こっぴどく怒られる事となりました。


いやー懐かしいなー。でも善い子のみんなは真似しちゃだめだぞ。

そしてB君、あの時はほんとにごめんよ。だって僕ら、、握りつぶしたかったんだもん。



了。



そんな祭のこぼれ話。








祭のこぼれ話~真章、C・C降臨~。

昨日の続きです。


中学一年の時にとある祭で神輿を担いだ時の話。


休憩時間に配られたのは「クリームパン」、カスタード風の甘いクリームの入った、スーパーやコンビニでよく見かける感じのやつですね。

食べるものであればなんでも嬉しい少年時代、さっそくみんなで美味しくいただきました。


一通り休憩し終えて再出発となったのですが、この時、お腹が空いてなかったのか、食べるペースが遅く「B君」1人だけがクリームパンを食べ残してしまったのだ。

捨てるわけにはいかないし、はっぴに1/3ほど残ったクリームパンを収納する用のスペースはもちろんなく、「B君」は苦肉の策で、はっぴの内側の帯があたる部分にクリームパンを落とし込み、誰にもバレずに休憩場所まで運ぶというミッションを遂行することになってしまったのだ。


最初の数分は何事もなかったが、ここで悪魔が目覚めてしまった。


神輿を担ぐ配置が片側6人で、左列の前から3人目が「B君」、その後ろに僕と「A君」という配列。

そんな状況下で神輿担ぎに少々飽き始めていた僕の目に飛び込んで来たのが、前にいる「B君」の不自然な腰の部分のふくらみだった。

そう、「B君」は食べ残しのクリームパンを密送中なのである。

僕は一つの衝動を必死で抑え込んでいた。


『握りつぶしたい』


後ろにいる、僕と同じく神輿担ぎに飽きていた「A君」に例のふくらみを顎でしゃくって教えると、キラキラした笑顔が返ってきた。


これが後に悪名を轟かせる事になるのコンビ『C・C(クリーム・クラッシャーズ)』誕生の瞬間であった。







次回予告

祭も佳境を迎えた夕闇せまる街に、突如現れた悪のコンビ「クリーム・クラッシャーズ」。不敵に笑う二人の魔手が、B君の食べ残しのクリームパンへと迫る。次回「壮絶!クリーム地獄」。乞うご期待!



今回で終わるはずでしたが、少々長くなったので、、、つづく。