メガネコ食堂弐号店 -138ページ目

キッチンに響く怪音。

春の嵐が吹き荒れた先日、陽の光が分厚い雲に遮られ、束の間の春の陽気も影を潜めていた。そんな日の事だ。


雨は人を憂鬱にさせる。長年悩まされている偏頭痛が少しずつ痛覚を刺激始めるとともに、古傷である右まぶたと左足首も気圧の変化に反応を見せ始めていた。気持ちを落ち着けるためにベッドに横になる。


ストッ


外の雨音とは異質な音がどこかから聞こえた気がする。


ストッ、ストトッ


気のせいではないらしい。音源はどうやらキッチンの様だ。遮蔽物があるので何が起こっているかは見えない。外は相変わらず強い風切り音と雨が窓を打つ音が交互に鳴っている。


ストトッ


まただ、虫の類いが活動してるにしてはやけに規則的な気がする。


ストトッストトトッ


少しだけ様子をみた後、意を決してキッチンへと歩を進める。二三歩歩けばキッチンが視界に入る。

ストトトッ


何やら細いものが動いている、いや断続的に落下して、


あぁーっ!俺の貴重な食料のパスタが床に落ちてるじゃーん!


口を閉じずに棚に置いておいたパスタの袋が下を向き、隙間から断続的に乾燥パスタが床にこぼれ落ちていたのだ。

ストトッストトッ


慌てて袋を救出し、床に散乱したパスタを集める。何秒落ちてたかわからないけれど、茹でる事を考えたらまあ大丈夫でしょう。全く人騒がせなやつだぜ。


雨は人を憂鬱にさせる。パスタすらも自由を求めて外へと飛び出す始末だ。外は相変わらずの春の嵐。急激に加速し始めた頭痛に顔をしかめると、僕は頭痛薬に手を伸ばした。



了。













春の嵐の話。

外は春の嵐が吹き荒れてますね。

桜が咲いた後だと全てを吹き飛ばしてしまうために悪人扱いですが、今の時期なら「春一番」として、春を呼び込む使者といった感じになるんでしょうかね。

スギ花粉を根こそぎ運んでいってくれたらそれこそ僕にとっては神なんですが、あの黄色い悪魔はしぶといですからね。

段々と温かくなって春が近づいてくる感じ、やっぱりワクワクしますね。

新しい世界には何が待ってるんだろう。いくつになってもそんなキラキラした感情をなくさずにいたいと思います。


そんな話。



ザ・マスミサイル3月のライブ


3/22八王子MATCH VOX

3/23熊谷モルタルレコード2F

3/29響姫祭 名古屋編



シロクマの話。

かつて僕らのツアータイトルにも登場した動物「シロクマ」、


正確には『ホッキョクグマ』と呼ばれ、文字通り極寒地である北極圏に生息している。

見た目が"白い"ため「シロクマ」と呼ばれているわけですが、ホッキョクグマの体毛は実は

「透明」


なんですよね。中が空洞で光を透過させる特殊構造の体毛なんですが、密集して生えてるため、すりガラスのように光が散乱して白く見えているわけです。

体色自体は逆に黒いらしいですが、透明が密集して光を散らすと白部分しか視認できないわけですね。


そんなホッキョクグマの生態を調べていたら面白い記述を発見しました。


「流氷に乗って長距離を移動する場合もある」


何これっかわいい!


流氷のボートで漂うシロクマ、想像しただけで癒されますな。



そんな話。