舞空術の話~其の壱~。 | メガネコ食堂弐号店

舞空術の話~其の壱~。

古来から、人類の夢であり続けてきた

「空を飛びたい」

という願い。鳥のようにあの大空を、と誰しもが一度は憧れる永遠の夢である。

多くの発明家の努力により飛行技術は進化し、ライト兄弟により飛行機が完成した。現在では大型旅客機が世界中を飛び回っている。

しかし、そうじゃないのである。

この生身一つで空に浮かびたいわけです。重力に縛られない宇宙空間に行けば、浮くことは可能である、というより浮かざるを得ないわけなのですが。でもそれは宇宙飛行士という、厳しい試練を乗り越えた人たちの言わば特権みたいなもので、多くの人々にとってはやはり遠い世界の話である。


そんなモヤモヤした空気を忘れさせてくれたのが、僕らの少年期に一世を風靡し、今だ世界中で人気を誇る漫画『ドラゴンボール』である。

その中に、実際に闘う戦闘系の登場人物ならば、誰しもが使える

『舞空術(ぶくうじゅつ)』

と呼ばれる空を自在に飛び回る技が存在する。

これは亀仙人のライバルとして登場した「鶴仙人」が使う鶴仙流の基本技として登場するが、最終的には"気"を扱える人物なら誰でも使えるお手軽な技へと変遷していく。


前置きが長くなってしまったが、ここからが本編である。

僕が中学3年生の時、真夏の光が照りつける七月の話だ。世間ではまだまだドラゴンボール全盛期、少し大人になったとはいえ、まだまだ少年であった僕らの隣には当たり前のように悟空たちがいた。

そんな折、学校で最も体格が良く、実際には見たことないが"喧嘩最強"と目される同級生の「Sくん」が飛んでもない事を口走ったのである。


『俺、舞空術使えるぜ』


そんなバカな、と最初は思ったのだが、格闘家顔負けの体格を誇る「Sくん」の事だ、"気"を扱えても不思議ではない。つまりは、、。

僕の心臓は跳ね上がった。そして次の「体育の授業で見せてやるよ」と告げるとSくんは自分の教室へと消えていった。

半信半疑ではあったが、何か不思議な期待感を隠せない僕は、しばらく廊下に立ち尽くしてしまうのだった、、。




つづく。






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