うつの症状が出始めたのは、2年くらい前になると思います。
仕事中に吐き気があり、トイレと更衣室に駆け込むことが続いたそうです。
自宅では自分を責めて泣き続けることもありました。
心療内科に行くことを最初は嫌がっていたけど、なんとか説得して診察を受けることを促しました。
そのうち、抗うつ剤に依存するようになってしまい、苦しいとすぐに服用していたようです。
上司との定期面談で心療内科に通っていることを話し、相談したようですが、上司としてはそれ程重く捉えていなかったのでしょう。
心配するような声かけはあったものの、仕事の負担を変えるようなことはありませんでした。
通院を続けても症状が良くなることはなく、逆に薬の量が増えていきました。
ある日薬を飲み過ぎてしまい、意識朦朧として、自分で歩行が出来なくなりました。
そんな状態でも仕事に行くと言い張り、無理をして出勤しました。
そこで上司も深刻な状態だと思ったのでしょう。
しばらく病休扱いで休むよう手配してくれました。
最初は休むことがストレスに感じていたようです。
自分が休むことで1番危惧していた周りに迷惑をかけてしまうことに強く罪悪感があったようです。
しばらくは自分のことを責めて落ち込んでいました。
外で誰かに会うのもこわい、でも家にいることで、子供達に病気のことを知られたくもない
現状を受け止められず、自分の居場所がどこにもないと悩んでいたようです。
私としては、出来るだけ明るく接するようにしているつもりでしたが、彼の心は閉じていることが多くて、私の気持ちは届いていなかったように思います。