アネモネ
わたしの、花。
コインロッカーベイビーズを読んでる。
職場の休憩室で、
誰ともしゃべらずに1人で本ばっかり読んでるわたしを見て、
同じ職場の男の人が貸してくれた。
本がとっても面白いから、その人のことも好きになった。
本が好きな男の人は、
みんなわたしに優しくしてくれるの。
理由は、
本が好きな女の子って
あんまりいないからだって思ってる。
自分の欲しいものが何かわかってない奴は石になればいいんだ。あのあけびの女王は偉いよ、だって欲しいものが何かわかってない奴は、欲しいものを手に入れることできないだろう?石と同じだ、あのバカな娘はずっと石のままだったらよかったんだ
って、キクが言った。
恋を選ぶか、バレエと祖国を選ぶか悩む映画の主人公に対しても、キクはそう思ってた。
女は、あれもこれも欲しがる生き物だってことはわたしもよく知ってるけど、
わたしは1番欲しいものだけはいつだって揺るぎなかったと断言できる。
そういうふうに生きてきたし、
これからもそうだ。
1番以外は全部2番だし、
そもそも1番以外の順番はどうだっていい。
順番をつけるのは下品な行為だけど、
あえて順番をつけるというのなら
1番を決めること以外に意味なんてないわよね。
2番も、3番も、51番も、
順番なんてどうでもいいけど、
1番欲しいものではないもの、として欲しいの。
あれもこれも欲しくなっちゃう。
女だから当たり前なんだ。
女は愉悦の生きものだって思う。
生まれ変わっても絶対また女がいい。
そうして1番欲しいものを手に入れて、大切に大切に愛しながら、
1番になれなかった欲しいものたちにも手を伸ばして生きていくんだ。
つきつめて考えると、女は貪欲だよねえ
おっぱいの大きさはその女の貪欲さと比例しているかもしれない。
そうじゃないかもしれないけど。
それはそうと、
今日は豚丼を作った。
豚丼ておいしいよね。
手抜きだし。
今日は一人夕餉だったからこの一品。
としょで借りた本も溢れ返っているのに、
ワインを飲みすぎてもうねむいよ。