適材適所 | 恋は二度目のアネモネ


お洋服を買った。
わたしは、
自分を装うのが好きだ。
新しい服を着ると、
気持ちがピカピカする。
おめかしは誰のためでもなく、
自分自身のご機嫌な1日のため。

大好きな真っ赤なスカートと、
初めてのロングチュールスカート。
ピカピカのお洋服は、
どんどん日常に染まってしまいはするけれど。
わたしはもう、
値段が高くても本当に好きな服しか買わないと決めている。
少しだけ背伸びしたお気に入りは、
たとえ日常に染まっても、
着るたびにすっと背筋が伸びるのだ。


恋人と、憲法9条の話をした。
否、したかった。
わたしは憲法改正に賛成だったけど、
いまは違う。
憲法9条を掲げ続けるユニークな国で生きていたい。
そういう、この国に住んでいる成人なら当たり前に話すべき話題を話したかった。

でも。

面白く感じることを共有すること。
今日読んだ本の感想を話し合うこと。
同じタイミングでセックスしたいと思うこと。
美味しいものが同じなこと。
この国の行方を一緒に考えられること。
この人と死ぬまで暮らしたいと思うこと。

これを全部1人の人間とできるならいいけれど、
現実はそうじゃない。
お友だちがいないと、
人生はとても物足りない。


ああ。
明日は何を着て歩こう。