現実も、夢見心地のままがいい。 | 恋は二度目のアネモネ


丈夫な体と精神を持っていて、
何不自由なく生きさせてもらえたけれど、
子どもの頃からずっと、
生を信じてなどいなかったわたし。

近ごろは特に、
もう、すぐに人生が終わってしまうような気がしている。

そう書くと、
メンヘラちっくに聞こえてしまうが。
わたしはメンヘラではまったくない。

刹那主義ではあるけど、
そこにネガティブな感情などいっさいなく、
毎日とても楽しくて、
仕事もうまくいってて、
お給料も上がって、
しかも今モテ期で色んな男にちやほやされて、
恋人も家族もいて、
どうだ。
こんなもん、メンヘラになるわけない。
笑いがとまらんぜ。

ただ、単に。
ただ、純粋に、
人生がすぐに終わるなあと、
そういう気がしているだけなのだ。
子どもの頃からずっと。

ひとりでぽつんと家にいるとき、
今ここに生きていることが不思議で仕方がなくなる。
そしてあなたが生きていることはもっと不思議だ。
不思議だし、心配だ。
あなたはきっと、わたしより命が弱い。
だから自分の生より、
あなたの生を大切にして生きていこうと、
いつもそう決心する。
でもあなたが帰ってくると、
この不思議な感覚は雲散霧消して、
たちまち現実に切り替わるから、
何だか何もかもがよけいに見えなくなって、
いらいらしたり、どうでもよくなったりしてしまう。
愚かなのだ。
自分のことを、とてもばかだと思う。
あなたはわたしを賢いと言う。
自分のほうが比べようもないほど賢いのに。
あなたもばかだねえ。


刺々しい現実にのみこまれることなく、
わたしはばかのまま、
ふわふわ、地に足なんてつけずに、
あなたを死ぬまで笑わせてあげられたらいいなあ。