いつまでたっても、
上手な大人になれない。
体の内側は凪のように静か。
だけどいつもより1℃、
よくない温度が上昇している。
あなたは雲隠れ中。
わたしはとても穏やか。
自意識過剰なんじゃない?
もうそんなに、異性じゃないのよ。
右下の歯が、しくりと痛む。
あなたが恋をしていたら、
すてきだなあと思う。
洗濯物を干して、掃除をしたら
サロメを抱えて出かけよう。
ああ
だけど、
この羊水のようなぬるい湯から、
一向に出られる気がしない。
休日の午後のバスルームには
魔物がひそんでる。
いちごのスムージーを飲みたい。
甘くないやつ。
わたしがいなくなったら、
あなたはどうするだろう。
穏やかに過ぎる、
濃度の高い午後。