大阪の嘘はえぐいのだ 母とふたり、何とは無しに呉服屋さんに入ったら、成人式ですか?と聞かれる。えげつない程のおべっか。わたしは来月32歳。はたち、という響きは可愛くて切なくて、泣きそうになる。はたちの中には、この世のすべてがあるんじゃないか。はたちには戻れない。でも、だからいいような気もする。さようなら。実家では、常にテレビが点いていて騒がしい。家族と過ごすのはいいけど、静かな我が家が恋しいのだ。早く東京に帰りたいな。