お酒は
好きな人と飲むとよりおいしくなる
ママンの話を聞きながら
おいしい赤ワインを
気づけばひとりで飲み干していたわけだけど、
それはそれでいい日もある
ただ、あなたがそばにいれば
完璧だったというだけ
うまくコントロールできない
自我
不要なもの
わたしにとって
あなたはとても清潔だから
ときどき濁したくなってしまうよ
意地悪して、
もう何もしてあげないって思っても
あれもこれも、
してあげたかったことがいっぱいあって
もっと優しく、いろいろしてあげればよかったって
ひとりになるとすぐに後悔してしまうのだ
赤ジャケットの悪魔さん
わたしの願いはただひとつだ
赤ワインの底に
いくつか文字が転がっていたけれど、
文字化けしていたので
そのままごくりと飲み干した
喉の奥で
文字化けした言葉が
つたない指先から産まれようとするけれど
歳をとるごとに難産になるんだ
三日月が満月に変わっていく仕組みと似てる
産むのは恐ろしいけど、
快感でもある
赤子は気味が悪いと思っていたけれど、
わたしもいつか
気が変わる日がくるのかもしれないね
