五歳の頃に
祖母の家の古いピアノの円椅子に座って くるくる回って遊んでいた

ちょうど そのとき、家族がわたしの将来について話していた

ぐるぐる回り過ぎて くらくらしてきたわたしは
このまま意識を失ったら大人になっているんじゃないかと思って

急に怖くなった



20になった頃、祖母の家の同じ円椅子に座って、何気なく ぐるぐる回っていたら、ハッと
昔を思い出して、

5歳の時の自分だか、20歳の自分だかわからなくなって

タイムスリップしたかと

一瞬パニックになったことがあった



椅子に座ってぐるぐるする 二十歳もどーかと思うけど

わたしはその時に
人間て
実はなんも変わらないんじゃないかと思った


15年たっても
なんも成長してなかったのかも

そう、思うととても恐ろしかった




過去も現在も未来も

人間の魂は変わらない

という、ヨガ的な?仏教的な?考え

を知った今は

あれは 時間を超えた『自分』に会えた貴重な体験だと思うことにした



今日、懐かしい道を通って、

また、そんな出来事にあって

変わらない本質の中の

変化した自分を見つめる時間ができた