普通の人の歩き方と、私の場合の歩き方の違いを絵にしてみた。
ポイントは膝の曲がり具合と、
かかとから地面につくか、つま先から地面につくかだ。
私も正直、手術して歩きにくくなるまで、
歩き方なんて気にしたことが無かったし、
歩けることが普通のことじゃないんだと分かった。
歩くことが難しくなって、人の歩き方をよく観察するようになった。
すると、私の歩き方は一言で言うと「棒歩き」て感じだ。
腫瘍があった膝小僧の上は、手術した後へこんで筋肉がつかない。
腫瘍の周りの筋肉も一緒に手術で取って、筋肉が無いと
そこに体重をかけるとガクッと体勢が崩れそうになる。
普通の人は足を曲げた状態で歩いて、かかとから地面につく歩き方だ。
私は足を曲げた状態が困難なため、
いろいろ出来ないことが多いんだと思う。
走ったり、階段を上ったり、ジャンプしたり。
主治医にそのことを相談したら
「まぁ、腫瘍の周りの筋肉も取っているから、
あとはどれだけ周りの筋肉がカバーするか」
とのこと。
周りからは「人工関節入れただけでしょ?」とよく言われた。
その言葉の意味は、もっと回復するはずということだと思う。
もっとお年寄りで人工関節の人もいるが、
スタスタと普通に歩いている。
私の憶測ですが、
骨肉腫=骨に腫瘍ができて人工関節にした人と、ガンではなく人工関節にした人では
同じ人工関節でも違いがあると思う。
個人差で回復に違いはありますが、私の場合、
腫瘍の周りの筋肉を取り、おまけに抗がん剤の副作用による足のしびれで
機能回復は芳しくなかった。
同じ骨肉腫で足に人工関節を入れた人でも
走ったり出来る人は出来る。