約束の3月は、もう目前。
3月には
何かしらの結論を出すようにと
何度も言ってきた。
オトコが私を捨てるわけもなく
(…今までさんざ笑っちゃう愛をささやいてきたんだ。いまさら『家庭に戻ります』なんて言えないだろう。)
かといって、家族を捨てるはずもなく。
『○年間待ってくれ』なんて台詞も用意していやしないだろう。
何も考えてないのは明白で
その瞬間をやり過ごせば
この関係が続くのだと、信じて疑っていないであろうことが
嫌になるくらい
手に取るように、分かる。
結局
アンタが可愛いと思うのは
自分だけなんだろ?
私のために何かを
行動を起こそうとしたことなんて、ない。
実際、私の言葉だって聞き流しだし
約束だって、アナタにとっては忘れちゃうような軽いもの。
私の気持ちが分かるだぁ?
辛い思いをさせてる?
心にもないこと言ってんじゃねぇよ。
今まで流した
膨大な涙の分まで
気が済むまで、嘲笑ってやるんだ。
その薄情さ。
安っぽい“愛”とやら。
…別れを告げる日のことを思う時
胸がすくような爽快感で、いっぱいになる。
あぁ、やっとこの苦しみから解放される。
醜く渦巻く感情を、一人よりはるかに深い孤独を
もう感じなくていいんだ。
***
その一方で
文字通り
身を裂かれるような思いに
苛まれる瞬間も
ある。
『おはよう』から始まる朝に
憧れる。
目が覚めたら隣にいること。
同じ住みかに帰ること。
想像するだけで
ため息が出る
夢にしか過ぎない、夢のような日々。
気の強い私と
九州男児なオトコ。
生活を共にしたとすれば
諍いが絶えないだろう。
でも、
きっと、笑いの絶えない二人でいられる。
自信が、あるんだ。
それでも
あなたは、私を選んでは
くれないよね。
***
『俺が独身やったら、“結婚しようや”って言ったと思う。』
そんなオトコの言葉に
涙したのは、もう1年近くも前だけど
私は結局、
そこから一歩をも踏み出せていないんだ。
休日の、誰もいない学校で
デスクに向かう時
決まってぽたぽたと
涙が、落ちる。
自分の嗚咽で
はじめて、自分が泣いているんだと
気付く。
私にとって
あなたは、唯一無二の人。
多くの時間と
ありったけの愛と情を捧げたいと思えた
ただ一人の人。
ねぇ
心が
張り裂けそうだよ。