秀子の車掌さん - Wikipedia

396 秀子の車掌さん 1941 成瀬巳喜男 : 日本映画の遺伝子

秀子の車掌さん』は、1941年に公開された南旺映画製作の日本映画。原作は井伏鱒二の『おこまさん』、脚色・演出は成瀬巳喜男、主演高峰秀子。後に数々の傑作を生み、「名コンビ」と謳われた監督:成瀬、主演:高峰の初共演作品である。

 

監督 成瀬巳喜男
原作 井伏鱒二『おこまさん』
製作 藤本真澄
出演者 高峰秀子
藤原鶏太
夏川大二郎
音楽 飯田信夫
撮影 東健
製作会社 南旺映画
配給 東宝
公開 日本の旗 1941年9月17日
上映時間 54分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
  • 脚色、演出 : 成瀬巳喜男
  • 撮影 : 東健
  • 製作 : 藤本真澄
  • 美術 : 小地一美
  • 音楽 : 飯田信夫
  • 演出助手 : 丸山仁
  • 撮影助手 : 芦田勇
  • 照明 : 服部脩
  • 大道具 : 鈴木廣吉
  • 小道具 : 雨宮信貞
  • 衣裳 : 川尻錦子
  • 録音、現像 : 富士スタジオ

 おこまさん:高峰秀子 井川:夏川大二郎 園田:藤原鶏太

共演の藤原鶏太(けいた)は藤原釜足の別名で、当時(1940年内務省から「藤原鎌足の同名異字とは歴史上の偉人を冒涜している」とクレームを受け、改名を余儀なくされていたことによる。なお「鶏太(けいた)」は「変えた(けえた)」を転訛したもの。

 

乗客が鶏8:30付近を持ち込んだのはそういう意味か。

 

フル動画

 

甲府市内の路線バスらしい。
酒折駅近くの踏切とか面影が残ってるとコメント書いてる人がいる。
 
 

原作は井伏鱒二の短編小説『おこまさん』。前年に封切られた『秀子の應援團長』に続いて当時既に少女スターとして名声を博していた高峰を主役に迎え、タイトルにも彼女の名を乗せるなど所謂「アイドル映画」に近い作品である。監督は文芸作品の脚色に辣腕を振るっていた成瀬巳喜男で、前述通り2人の初共演作品となった。甲府方面でのロケーションを中心に、叙情豊かな車窓の光景と皮肉の効いた結末で高い完成度を誇る佳作である。

成瀬作品には多く、往時の世相や風俗を色濃く反映した演出が見られるが、本作においては開戦直前の慌しい社会情勢とは無縁の、どちらかといえば浮世離れした童話的作品といえる。以後の成瀬は主に戦時下~終戦直後においてスランプと目される時期が続くが(こうした評価は従前支配的であるが、『歌行燈』、『芝居道』や『銀座化粧』などを高く受け止める向きもあり、必ずしも確立された評価ではない)、本作は開戦前最後の作品として、堅実な評価を得ている。

 

 

観光案内をレクするシーン。

これって成瀬監督が女優に演技指導してるみたいな。

秀子の車掌さん に対する画像結果

 

井伏鱒二 - Wikipedia

1927年、「歪なる図案」を『不同調』誌に発表、初めて小説で原稿料を得たが、なかなか芽が出ず、文藝春秋の女性誌『婦人サロン』に、同人誌仲間の中村正常中村メイコの父)と組んで、「ペソコ」と「ユマ吉」というモガモボを主人公にしたナンセンス読み物を書き始める。同年10月、遠縁の娘、秋元節代(当時15歳)と結婚する。この時期より荻窪に在住、やがて阿佐ヶ谷文士村が出来ていき中心人物となった。

 

中村正常 - Wikipedia

中村 正常(なかむら まさつね、1901年明治34年)11月6日 - 1981年昭和56年)11月6日)は、日本の劇作家小説家。長女は女優の中村メイコ[注釈 1][1]叔父物理学者中村清二。孫は作家の神津カンナ、女優の神津はづき、画家の神津善之介