『獄門島』(ごくもんじま)は、1949年(昭和24年)に製作・公開された日本映画。片岡千恵蔵版金田一耕助シリーズの第2作。前後編の前編に当たり、後編は『獄門島 解明篇』。前後編を102分にまとめた『獄門島 総集篇』は1950年に公開。東横映画製作、東京映画配給配給。
監督 | 松田定次 |
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脚本 | 比佐芳武 |
製作 | マキノ光雄 |
出演者 | 片岡千恵蔵 大友柳太朗 喜多川千鶴 |
音楽 | 深井史郎 |
撮影 | 伊藤武夫 |
編集 | 宮本信太郎 |
製作会社 | 東横映画 |
配給 | ![]() |
公開 | ![]() |
上映時間 | 75分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
前作 | 三本指の男 |
次作 | 獄門島 解明篇 |
- 製作 - マキノ光雄
- 企画 - マキノ光雄
- 監督 - 松田定次
- 監督助手 - 萩原遼、稲葉義信、宮城文夫
- 脚本 - 比佐芳武
- 原作 - 横溝正史「獄門島」
- 撮影 - 伊藤武夫
- 撮影助手 - 杉田正二
- 音楽 - 深井史郎
- 音楽助手 - 佐々木栄治
- 演奏 - 中沢寿士とそのシンフォニックス・ジャズ・オーケストラ
- 美術 - 嵯峨一平
- 美術助手 - 吉村晟
- 装置 - 村居常次郎
- 背景 - 池田金三郎
- 装飾 - 湯浅浅七
- 録音 - 佐々木稔郎
- 録音助手 - 藤本尚武
- 音響効果 - 江戸川一
- 照明 - 西川鶴三
- 照明助手 - 中山治雄
- 編集 - 宮本信太郎
- 編集助手 - 祖田富美夫
- 記録 - 前田正二
- メーキャップ - 林政信
- 髪結 - 山本栄子
- スチール - 熊田春太郎
- 演技事務 - 服部健作
- 製作担当 - 寺川千秋
- 同助手 - 徳田米雄
- 金田一耕助 - 片岡千恵蔵
- 鬼頭嘉右衛門 - 片岡千恵蔵
- 鬼頭月代 - 千石規子
- 鬼頭雪枝 - 朝雲照代
- 鬼頭花子 - 谷間小百合
- 鬼頭早苗 - 三宅邦子
- 白木静子 - 喜多川千鶴
- 清水巡査 - 小杉勇
- 磯川警部 - 大友柳太朗
- 了然和尚 - 斎藤達雄
- 鬼頭儀兵衛 - 進藤英太郎
- お志保 - 月宮乙女
- 鵜飼章三 - 片岡栄二郎
- 鬼頭与三松 - 團徳麿
- 黒沼正平 - 水原洋一
- 竹蔵 - 上代勇吉
- 貝塚三吾 - 戸上城太郎
- 村瀬幸庵 - 沢村国太郎
- 祈祷師おかね - 原泉子
- 清水の妻お種 - 松浦築枝
- 山口 - 村田宏寿
- 青山鑑識係 - 水野浩
- 辻井刑事 - 尾上華丈
- 山田刑事 - 高木新平
- 荒木真喜太 - 高松錦之助
- 木村巡査 - 前田静男
- 赤星善吉 - 椿三四郎
- 浅見警察医 - 中野清
- 勝野 - 滝沢静子
- 仙吉 - 岬玄太郎
- 了沢 - 大西三郎
- 鬼頭千万太 - 沼田曜一
- 留吉 - 時田一男
- 田川 - 舟津進
- 村人 - 栄井賢
- 村人 - 赤木春生
- 村人 - 古城道人
フル動画前編
フル動画後編
『獄門島』(ごくもんとう)は、横溝正史の長編推理小説、および作品中に登場する架空の島。「金田一耕助シリーズ」の一つ。1947年(昭和22年)1月から1948年(昭和23年)10月まで、雑誌『宝石』に17回連載された。俳句を用いた見立て殺人を描いている。
『獄門島』は『本陣殺人事件』に引き続いて雑誌『宝石』に連載されたもので、「金田一耕助シリーズ」ものとしては2番目の作にあたる。本作は金田一耕助の復員直後という時代設定になっており、作品世界としては時間的に『百日紅の下にて』の後ということになるが、執筆は『本陣殺人事件』の次である。作者は、欧米探偵小説の童謡殺人事件、特にヴァン・ダインが『僧正殺人事件』で描いたマザーグースに基づく連続殺人事件のようなものを書きたい、と考えていたが、二番煎じと批判されると諦めていたところ、アガサ・クリスティーが『そして誰もいなくなった』で同じようなことをやっているので、自分もやってみようと思い立ったと述べている[1]。俳句を用いたのは、それに代わる童謡が日本では見つからないからであったが[2]、それでも、童謡殺人を書きたいという思いは捨てきれず、それが『悪魔の手毬唄』につながったという[3]。
作品全体に敗戦直後の混乱が描かれるのも1つの特徴で、復員詐欺、ラジオ番組の「復員だより」、「カムカムの時間」などと言った話題があちこちにみられる。
獄門の島
で裁かれ糾弾される島、日本
犯人は老害