『ブンガワンソロ』は、1951年制作の日本映画。市川崑が新東宝で撮った最後の作品(この後、東宝に復帰した)。
太平洋戦争終結前夜のインドネシア・ジャワ島を舞台に、日本軍の脱走兵と彼に恋心を抱く村の娘の悲恋を描く。
日本映画技術賞特殊技術賞(新東宝特殊技術スタッフに対して)。昭和26年度藝術祭参加作品。
督 | 市川崑 |
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脚本 | 和田夏十 市川崑 |
原作 | 金貝省三 |
製作 | 佐藤一郎 |
出演者 | 池部良 森繁久彌 伊藤雄之助 久慈あさみ 藤田進 |
音楽 | 飯田信夫 |
撮影 | 横山実 |
編集 | 長田信 |
製作会社 | 新東宝+佐藤プロ |
配給 | 新東宝 |
公開 | ![]() |
上映時間 | 92分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 インドネシア語 |
- 製作:佐藤一郎
- 原作:金貝省三
- 脚本:和田夏十
- 監督:市川崑
- 撮影:横山実
- 照明:石井長四郎
- 美術:河野鷹思
- 録音:根岸壽夫
- 編集:長田信
- 音楽:飯田信夫
- 主題歌<ブンガワンソロ>編曲:飯田信夫
- 主題歌<ブンガワンソロ>唄:久慈あさみ
- 挿入歌<火の花匂う夜>作詞:佐伯孝夫
- 挿入歌<火の花匂う夜>作曲・編曲:飯田信夫
- 挿入歌<火の花匂う夜>唄:久慈あさみ(ビクターレコード)
- 特殊技術:上村貞夫、天羽四郎
- マレー語指導:廣瀬道家
- 振付:三橋蓮子
- 助監督:須崎勝彌
- 製作補:岡本良助
- 深見伍長:池部良
- 武上等兵:森繁久彌
- 野呂上等兵:伊藤雄之助
- サリヤ・スヘルマン:久慈あさみ
- カルティニ・スヘルマン(サリヤの妹):若山セツ子
- スヘルマン(サリヤの父):小沢栄
- アイシャ・スヘルマン(スヘルマンの妻):高橋豊子
- 小田切軍曹:藤田進
- 参謀少佐:田崎潤
- 参謀中尉:岡龍二
- 憲兵曹長:山形勲
- 憲兵上等兵A:中原謙二
- 憲兵上等兵B:沢村昌之助
- 憲兵上等兵C:水城四郎
- カシム:山川朔太郎
- スマルト:和田潜
- 村の女:村上美代子
フル動画前編
後編
前に一度観てる。
原曲
クロンチョン(Kroncong)は、インドネシアを代表する大衆音楽のジャンルである。演奏は、男性・女性歌手に伴奏楽器としてフルート、ヴァイオリン、チェロ、ギター、ベース、チャッ、チュッ(弦3本の小型ギター)が加わり、打楽器は使用されず、弦楽器だけでリズムを作るのが特徴である。欧米や東アジアのポピュラー音楽が存在感を増しつつある今日のインドネシアの大衆音楽界においても、クロンチョンの人気は依然として高い。
「ブンガワン・ソロ Bengawan Solo」は、インドネシア・ジャワ島中部を流れる「ソロ川」を意味するが、クロンチョンの代表曲のタイトルでもある(なお河川のソロ川は、全長540キロメートル、流域面積は1万5000平方キロメートル、ジャワ島で最長の川である)。このソロ川は雨季には水があふれるが、乾季にはほとんど枯渇してしまう。クロンチョン「ブンガワン・ソロ」では、その自然の不思議さとともに、そこで生きる人々の故郷への想いがうたわれている。
この曲を作ったのはグサン・マルトハルトノ(Gesang Martohartono、1917年10月1日-2010年5月20日)である。グサンは中部ジャワ・ソロ(スラカルタ)出身で、10代のころからクロンチョン楽団で活動し、自らも多数のクロンチョン曲を作った。ブンガワンソロは23歳のときに作詞・作曲し、国民的愛唱歌となった[3]。
第二次大戦中はグサンも日本軍の慰問団に加わりジャワ島各地を回り、日本兵にも大変愛された[4][5]。そのため曲自体は日本でも以前からよく知られており、1948年には歌詞を日本語に訳して松田トシが歌うレコードが出ている。これが大ヒットし、南国歌謡ブームを巻き起こした[5]。ただその際に作曲者名にクレジットがなかったので「作者不詳」などと表記されることが多かった。ところが、戦時中にジャワに駐在していた日本人でグサンのことを知る者がおり、のちに日本でもこの作曲者のことが知られるようになった。1990年8月に来日初公演をおこなった[6]。
ブンガワン・ソロを主題歌に1951年、市川崑監督による同名の映画『ブンガワンソロ』も製作され、1949年の黒澤明監督映画『野良犬 (1949年の映画)』では刑事が犯人を捜して闇市を彷徨うシーンの挿入歌として使われた。曲は美空ひばりや小林旭、都はるみなど多くの歌手がカバーしている[3]。
グサン・マルトハルトノ(Gesang Martohartono、1917年10月1日 - 2010年5月20日[1])は、ジャワ島中部出身のインドネシアのシンガーソングライター。インドネシア全国のみならず、日本やアジア各地、その他の地域でも知られる楽曲「ブンガワン・ソロ (Bengawan Solo)」の作曲者である。この曲は、ジャワの音楽のスタイルのひとつであるクロンチョンとほぼ同義といってよいほど、その代表曲となっている。マルトハルトノは、もっぱら名だけのグサン (Gesang) として知られていた。
ソロ川(Bengawan solo、Bengawanはジャワ語で大河の意)は、インドネシアのジャワ島中部ジャワ州、東ジャワ州を流れる全長約540kmのジャワ島最長の河川である。その水流は、ジャワ島の東部および北部地域の農地を潤している。
1948年に松田トシ盤が売れてるんで、これに乗った企画?