『眞空地帯』(しんくうちたい)は、新星映画社が1952年に製作し、北星株式会社が配給した日本映画である。
1952年2月に刊行された野間宏の書き下し長篇小説『眞空地帯』を原作として、山形雄策が脚色した。キネマ旬報第6位、第3回ブルーリボン賞ベストテン2位、NHK日本映画委員会選出ベストテン9位[3]。監督の山本薩夫は、すでに東宝で演出家として働いていた1945年に千葉県印旛郡佐倉町の佐倉連隊に二等兵として入営。中支戦線の内務班で上官からの理不尽な私的制裁を受けた。映画の撮影にあたっては、終戦後も残されていた佐倉連隊の旧兵舎が使用された[4]。
プロットにおいて原作との齟齬はほぼなく、原作のポイントを押えているとされる。冒頭、木谷が出所して原隊に復帰し、その後、回想に入る展開も一致している。
監督 | 山本薩夫 |
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脚本 | 山形雄策 |
製作 | 嵯峨善兵、岩崎昶 |
出演者 | 木村功、神田隆、加藤嘉、下元勉、西村晃一、金子信雄、花沢徳衛、岡田英次、三島雅夫、沼田曜一、佐野浅夫、沼崎勲、高原駿雄、野々村潔、薄田研二、利根はる恵 |
音楽 | 團伊玖磨 |
撮影 | 前田實 |
編集 | 河野秋和 |
製作会社 | 新星映画社 |
配給 | 北星株式会社 |
公開 | 1952年12月15日 |
上映時間 | 129分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
- 木谷利一郎一等兵(上等兵から降等、4年兵):木村功
- 林中尉:加藤嘉
- 立沢准尉:三島雅夫
- 花枝:利根はる恵
- 金子軍曹:金子信雄
- 峯大尉(中隊長):神田隆
- 曾田一等兵:下元勉
- 岡本法務少尉(法務官):岡田英次
- 染一等兵:高原駿雄
- 広井一等兵:花沢徳衛
- 地野上等兵:佐野浅夫
- 世耕一等兵:武内文夫
- 安西二等兵:三島耕
- 大住軍曹:西村晃
- 土屋一等兵:下條正巳
- 今橋恒
- 内村一等兵:野々村潔
- 林孝一
- 椎原邦彦
- 南川直
- 鈴木茂
- 橋本一等兵:清村耕二
- 髙本克彦
- 倉田地三
- 田中昭夫
- 北原繁
- 佐野一等兵:小栗一也
- 稲村勉
- 原田甲子郎
- 富田浩太郎
- 福田豊
- 笠井渉三
- 久保一
- 大町文夫
- 愚利三平
- 未田一博
- 阪田悌郎
- 真木恭介
- 石川上等兵:谷晃
- 内田礼子
フル動画前編
後編
OP銅像、これっぽい
明治の人。北の丸公園の銅像らしいけど、なんで?
この映画との関りが見えない。
『真空地帯』(しんくうちたい)は、野間宏による小説及びそれを原作とした映画化作品、舞台作品である。
1952年2月、河出書房から書き下し長篇小説として刊行され[1]、毎日出版文化賞を受賞した。さらに、評価をめぐって、宮本顕治と大西巨人の論争のきっかけともなり、様々な文芸誌で批評の対象となった[2]。
岩波文庫(解説杉浦明平・紅野謙介、2017年)で新版再刊
作者は、1941年、大阪歩兵第37聯隊歩兵砲中隊に入営後、フィリピンに送られるも、マラリアに罹って内地の陸軍病院に入院。その後、1943年、左翼運動の前歴を憲兵に詮索され、治安維持法違反容疑で軍法会議にかけられて、大阪陸軍刑務所に半年入所した。本作には、このような作者の体験が色濃く反映され、軍隊の苛烈な状況の頂点を敵と生死を分つ闘いを繰り広げる戦場ではなく、教育・訓練の場である「内務班」に求めた。
野間 宏(のま ひろし、1915年(大正4年)2月23日 - 1991年(平成3年)1月2日)は、日本の小説家・評論家・詩人。
大学時代の左翼運動と出征経験から、戦後『暗い絵』を書いて第一次戦後派の先頭に立ち、特に『真空地帯』は大きな反響を呼んで戦後文学の記念碑的名作となった。その後は社会全体の構造をとらえる全体小説を志向し、次々と大作を発表。文学の国際交流にも尽力し、また最晩年まで社会的な発言を多く行った。部落外の出身者だが部落解放同盟中央委員となった。
映画の内容は思想弾圧されたと逆恨みする著者のチラ裏小説。日本刀を剝き身で振り回すとかほぼヤク中、至極真っ当なムショ入りの理由。これで管理者に八つ当たりする謎展開。あと従軍慰安婦のおねえちゃんに入れあげて半狂乱になってっる。そのおねえちゃんも、いただき女子でとっとフケるりりいちゃん状態で草。風俗で暴走するジジイ、出禁必至。
機密文書を盗み見する下元勉。偽装転向というのは内部情報を得るのに必要だったりする。
それにしても戦前戦中の映画界、やったら共産主義界隈の人だらけで草も生えない。
そら戦争に暴走する訳ですわ。