YouTube   ジキル博士とハイド氏   Dr. Jekyll and Mr. Hyde

 

イングリッド・バーグマン、コスミック出版DVD10本組。アカデミー箱やヒッチコック箱と被るタイトル多数でハイド化する自分。(ざけんな)

 

お話は超有名、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」。善良な人が薬を飲むと悪人になるアレ。

映画的にはスペンサー・トレイシーイングリッド・バーグマンの顔芸バトル。色物芸人スペトレの特殊メイク。に対しバーグマンはワンカットで喜怒哀楽を無段変速。中でも激おこ芸は秀逸。激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム(神 →ガチしょんぼり沈殿丸

これに泣き芸が加わることで相対的美人度が青天井。しかも監督&Pヴィクター・フレミングの脱げ脱げビームで下着露出。ヘイズコードが無ければ普通に全部脱ぐ北欧系。あの眼差しと唇だけで十分にセックスを露出してると言うのに。

底辺ワイルド風俗嬢役は元々ラナ・ターナーがやることになってたらしい。それをバーグマンがもぎ取って代わり。裏顔エグエグ。スペトレはスペトレで高貴と底辺の両方をキャサリン・ヘプバーンに演らせるつもりだったらしい。どっちでもいいけど。いや、どうでもいい。

 

子供の頃、この小説を読んでて「そんな薬ある訳ないじゃん」と思ってたら、あった。

覚醒剤・・・

1885年、長井長義麻黄からエフェドリンの抽出に成功。1887年にドイツ帝国で、エフェドリンからアンフェタミンが合成され、1893年に長井と三浦謹之助によってエフェドリンからメタンフェタミンが合成された。1919年、長井長義の弟子である緒方章が、メタンフェタミンの結晶化に成功している。

覚醒剤としての使用は、アメリカで薬理学者ゴードン・アレスが、1933年にアンフェタミンから吸入式喘息薬を開発し、ベンゼドリン (Benzedrine) として市販されはじまる。咳止めというより疲労回復のために長距離トラック運転手や、スーパーマンになれる薬として学生の間で乱用され、また食欲減退効果があることから、ダイエット薬として販売する業者も現れた。こうした乱用の報告を受けてアメリカ食品医薬品局 (FDA) が、1959年に処方制限に踏み切った。

だって・・・

スチーブンソンの小説が1885年から執筆開始。1886年に出版。ナニこの未来予測!

ていうより予知能力に近い。もしかしてユダヤの陰謀?(笑

世界中を中毒患者でいっぱいにしてやるのだ~!

 

それをやった国があって、ブリカスと言う。

アヘン。「宝島」を書いた作家となるとアヘンの方がおなじみだろうと。ウィキを読む限りモデルとなった事件があったみたいだし、そもそもアヘンの効用はどろ~んと脱力するものらしいんで、覚醒剤みたいに暴れたりしないだろうし、たぶん違うな。

映画的には三角貿易でやらかしたブリカスの歴史犯罪をディスる線かとも思ったけど、欧州戦参戦の線で世論沸騰工作をしてる最中なんでこれも無い。

単純に人間の怖さを描いたホラーもの。として考えるとヒトラーの豹変ぶりが時代にはまってそうな。もちろんブリカスの二枚三枚舌のヤバさを知ってる層も在った筈だけど、それをこの映画で刺してるかと言われたら。

まあ見てる方で受け取れってことか。