無垢とは怯えないことかもしれない | 関根誠<風を弾いたらマラソンが休める>
もうひとつ言うなら虚勢を張らないことなんだろう。 

先日、妙に子供に縁のある日があった。 

道端での出来事だったから「子供に縁が」なんて思ったわけである。 

突然、知らない男の子におどかされたのだ。 

男の子は陰から「わっ!」と出てきて 
「あっ!」と言って 
恥ずかしそうに近くの両親のもとへ駆け寄った。 

笑いながら「すいません」という優しそうなお母さん。 

お父さんと間違えたらしい。 

その日は家から出掛けに近所の子供に挨拶してもらった。 

あぁ、今日だっりぃなぁと思っていたところ 
浮かない顔の俺に 
「こんにちは!」と挨拶をしてくれた。 

俺は慌てて「こんにちは!」と優しい顔をした。 

出勤の行きすがら、 
「道端で知らない人に挨拶する」という行為は 
忘れ去られているなぁ、と思った。 

でも、子供が犯罪に巻き込まれる事例の目立つ昨今において、さほど自由ではないなぁとか、いい顔をしない親もたくさんいるだろうなぁ、でも我が子を守るには必要な警戒心だなぁ、とか思った。 

そんで、 
同じ会社内でこちらから挨拶をしても挨拶を返さないおっさんって糞だな、と改めて思った。 

大した統計じゃないけど、男の人の方が挨拶を返さない人多い気がする。 

てめーこんにちはっつったらこんにちはっつーのが人の礼儀だろうが! 
と食って掛かるほど野蛮ではなくなったが、 
やはり気分は悪い。 


そう思うと、子供に挨拶してもらえる幸せって、なかなかいいなぁと思う今日この頃。