まっすぐであるところ。
それでいて大きな球体の様であるところ。
直線であり、曲線であり、時に鋭角を描いてあなたは、
地平線以外何もないそこで歌い踊っている。
私のノイズの様な線は、一切絡まないあなたの線を羨んで、
わかっているからこそ、日陰にいるような目線であなたをじっと見つめていた。
ここにあるものは、
あなたのいう私の魂の色は、
それこそ羨望の色なのでしょう、私から見たら。
逃げちゃだめだと、有名な某彼は言う。
私はあの時自分を始めて許した。
それはもう忘れられない景色、四角い黄ばんだ部屋から見えた、青空。
逃げていいよと、私は自分を許した。
「長い長い休暇でしたこと。
べたべたぬるぬる、気持ちいいかい?
ぬるま湯どころか冷え切ったその浴槽から、いい加減出ましょうよ、ねえ。」
あなたは私のその声をきいたんでしょう。
きっと私自身すらノイズがかってきこえたその声を、
しっかりきいてくれたんでしょう。
あなたの五感を、そして第六感を、羨望し、所有を望み、その奥の少女の傘を志願し、
私はあなたの青に、溺死したかった。
溺死、したいと、今も、羨望して、いる。
ひりひりするほど、おもっている。
あなたはきっと60m以上深く、浮力のきかないその海底で、私を待っててくれたんだろう。
ずっとずっと待っててくれて、精一杯その腕を伸ばして、空をつかめるほど伸ばしてくれていたのに。
私は自分という船から降りることを拒んでたんだ。
言葉をいくら尽くしても行動に勝てないというなら、
私は言葉を尽くすという行動に出よう。
泥沼か、湖か、広い海か、狭い井戸か、広い空か、ビルの隙間から見える一筋の光か、この狭い部屋の冷えた浴槽か、
もうあなたという生き物がここにいてくれて、
隣にいてくれて、呼吸してくれるなら、もうどうだっていいんだ本当に。
それ以上に必要なものが、どこにあるんだろう。
見失っちゃいけなかったのに、自衛すべきでなかったのに。
だけど、本当に思うんだ。
運命は手離してはいけないし、手離せる程度のものではない。
出逢ってしまったならもう、時すでに遅し、なんだと思う。
あなたに本当に謝らなければならないことは、
私があなたを手離せないことと、それなのにあなたの底へ行こうと出来なかったことだ。
今ならきっと、そこまで、いける。
しんか、せねば。