だってどうにもできないんだもの。

あたしがどうにかできたのは、いつだってあたしの気持ちだけで。

傷つくことはわかりきっていたしだからこそあたしは精一杯傷つけたの。

あれがどうしようもない男だってのは、あなたも知っているでしょ。

あたしがこんなことしちゃったって心の底では納得しているはずだわ。

笑わないで?

そんな、それ、あなたにそのままそっくり返すわ。

嗤わないで。間違えないで。

あなたが知っているのは彼と、男と、女という生き物であって、あたしではないわ。






「で、どうにもならんかったの?」
「・・・すいません。」
「たかだか女一人止められないようじゃあやってけないよォ?」
「女じゃなかったんですよ、あれは。」