半月ほど前に、名古屋市東区の町並み保存地区を訪ねた。白壁町、主税(ちから)町、撞木(しゅもく)町など 。この地区は名古屋城の東にあって築城に作られた町の一部。
江戸時代には中級士族の屋敷が並んでいた。明治から大正にかけては、多くの貿易所や財界人が移り住み、広大な敷地を有する閑静な住宅地に生まれ変わった。歴史を感じさせる地名が散見される。
このような古い町並みをゆっくり歩いていると心が落ち着く。以下の説明は案内板などからの転載である。
1.名古屋市市政資料館
大正11年に建てられた、ネオ・バロック様式のレンガ造建築物。昭和54年まで裁判所として使用。国の重要文化財に指定されている。
2.カトリック主税町教会
明治20年に設立。名古屋で最も古いカトリック教会である。
3.文化のみち橦木館
陶磁器商井元為三郎の旧邸宅。大正末期から昭和初期にかけて建てられた。広い武家屋敷に大正浪漫あふれる、洋館、和館、茶室や蔵が残されている。
4.文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)
日本の女優第1号と言われる川上貞奴が大正時代に居住していた建物を移築復元した。大正ロマンの香りがする。
5.豊田佐助邸
豊田佐助は発明王豊田佐吉の弟、兄を支えた。この建物は大正12年に建てられ、白いタイル張りの木造の洋館と、広い間取りの和館で構成されている。