先日、山好きの友人と話して、40数年前の裏銀座コースの縦走を思い出した。

私はその頃、卒業後就職したメーカーで山岳同好会に籍を置いていた。三重県の鈴鹿の山々に日帰り登山してトレーニングした後、裏銀座コースの一部に挑戦。 針ノ木岳、 烏帽子岳、野口五郎岳、鷲羽山等を縦走した。

メンバーは20代、30代を中心に7、8人。私は新入りなので、歩く順序は前から2人目、リュックには食料を背負った。 食料担当は食べると段々軽くなるのが嬉しい。

当時のリュックはキスリングで重く、スタート時の重さは20kg余り。立ち上がるだけで大変、歩くとふらつく。狭い尾根を歩くとき怖くて何回もしゃがんだ。50分歩いて10分休むペース。50分の長かったこと。

縦走なので、ある山に登ると次は下る。これを数回繰り返す。あぁ~、せっかく苦労して登ったのに…。4、5日も山に入っていると、足腰は筋肉痛でパンパン。身体は汗臭くなる。それでも、尾根や山頂から見える景色、山の爽やかな空気、夜空を溢れる星星は登山しないと出会えない。

今は体力&気力も衰えたので、低山しか登れない。速さを気にせずマイペースで進む山登りは自分の性格に合っている。できる限り続けたい。