8月も今日で終わり。まだまだ暑い日が続きそうであるが 、一応夏の終わりである。

7月半ばに知り合いからもらった鈴虫が、行く夏を惜しむかのように鳴いている 。先日は、ツクツクボウシの鳴き声を聞いた。生き物にとって夏は繁殖の季節。子孫を残して短い一生を閉じる。

 現代人は夏の終わりを何から感じるのだろうか。猛暑、熱中症警戒アラート、歴史的暑さ…。聞くだけでめまいがしそうな言葉に負けて、空調が効いた室内にこもって過ごす。そうした人々にとって、冷房を手放す時期まで夏は終わらない 。
 
私は暑さは苦手であるが、冷房はほとんど使わない。扇風機、1日数回のシャワーやラフな服装 (ランニングシャツ&半ズボン)などでしのぐ。 長年続けているこの対暑法は、身体にもサイフにも優しく、一石二鳥である。

 近頃、早朝ジョグするとき頬に当たる空気が爽やかになってきた気がする。川辺に咲く花や、空に雲が描く模様をも、真夏とは何となく違う。
 
知らぬ間に季節は着々と進んでいる。夏は来年も来るが、2023年の夏は二度と来ない。晩夏の気分を高めるために、森山直太朗の「夏の終わり」、オフコースの「夏の終り」を聴いた。